2018年4月16日月曜日

Splatoon2:第10回フェス告知! ジャムステックとのコラボの深海研究フェス「未知の生物 vs 最新の技術」

こんばんは、マサムネです。

もう桜もすっかり散ってしまい、
早くも5月の雰囲気がちらついて生きています。
それならば花粉も早く収まってほしいものですがね(苦笑)。

今回の日記ですが、
マサムネのオタクの部分がかなり爆発しており、
相当にディープでマニアックな個所がありますので、ご了承ください(汗)。

ではでは、内容に参ります。


4月上旬から予告されていた

海洋研究開発機構 JAMSTEC( ジャムステック)

とのコラボ企画でのフェスがゲーム内でも告知!

深海のロマン対決「未知の生物 vs 最新の技術」

さて、今回の日記ですが、
『スプラトゥーン2』にて4月上旬から開催がTwitterにて告知されていた
日本政府の海洋研究開発機構(通称ジャムステック)とのコラボフェス、
第10回フェス・深海のロマン対決についてです!

第10回フェスは日本政府の研究機関「ジャムステック」とのコラボです。
今回のフェスは、上述の通り海洋研究でも深海をテーマとしており、
未知の生物 vs 最新の技術というテーマとなっています。
未知の生物は深海の調査研究にてどんどんと新発見されている生物について、
最新の技術は読んで字のごとく調査研究で使われている最新技術についてです。


対になるテーマではありませんが、
最近のフェスでは比較的わかりやすいテーマ分けでしょうかね。
どんな内容か、どっちが好きかなどが明確で分かりやすいでしょうし。

マサムネのような「両方好き」という人間もいるでしょうけどね(汗)。


そもそも、ジャムステックって?

そもそも、「ジャムステック(JAMSTEC)」って何ぞやという人も多いでしょうから、
それについて解説を行います。

正式は「国立研究開発法人 海洋研究開発機構」と言いまして、
文部科学省(旧・科学技術庁)が管轄する国立の研究機関の一つです。

英語表記の
Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology
から「JAMTEC(ジャムステック)」と略して呼ばれているわけです。


ジャムステックのロゴ。
スプラ2でも似たタロゴが意図的に使われています。
海洋学および地球科学を研究する国家機関であり、

主に海底プレートの調査やそれによる海底地震・津波などの
海洋災害の予測や予防やシミュレーション、
海底の地質調査やそれらに基づいた海底の地下資源の調査などの
海に関する科学的知見による国家プロジェクトを担う研究機関です。

今回のフェスにように「未知の生物」でも関わる機関で、
最近は未知の海底生物の発見でも話題となっていますが、
これらは海底の地形などの調査や資源調査の副次的産物で、
今回のフェスでいうところの「最新の技術」がジャムステックの本題に当たります。

無論、生物や生態系の調査というのも、
魚介類として海産物資源の採取や養殖の研究という観点からも、
未知の解明という学術的にも科学組織として重要なことであり、
「地球深部生命研究グループ」という深海生物の調査研究や
それによる生命の起源の研究を行うチームもありますが、
あくまでもジャムステックのチームの一つという形です。


そんなジャムステックですが
公式ホームページで「ミュージアム」や「キッズコーナー」の設立をしたりすることで
ホームページやTwitterにて大人も含めてで調査報告を頻繁に行っていたりと、
学術成果や学問関心の普及活動・広報活動も積極的に行っており、
その広告活動の一環で『スプラトゥーン2』とのコラボを3月末から行っています。
ジャムステックとスプラトゥーンのコラボのロゴ。

そして、そのコラボの一環として今回のフェスが実施されるわけですね。

ジャムステックは、今年は5月12日に神奈川県横須賀市にある本部の
一般公開企画を行うそうです。
近くの方で興味のある方は向かわれてみるといのもよいかもしれません。

ジャムステックの公式ホームページは こちら を、
ジャムステックの公式Twitterは こちら をどうぞ。



第10回フェスの前座コント

さて毎度おなじみの前座のコント、今回もあります。
その紹介をしていきますね。

まずはお題を振るのはヒメちゃん。
マンタマリア号の沖合の船について。
早速食いついて熱く語るイイダちゃん。
さすがメカフェチで機械オタク。

マンタマリア号ステージの沖合にある「ヤグラを乗せた船」ですが、
あれは「ちきゅう」という名前の掘削船がモデルですね。

イイダちゃんの言っているように、
海底プレートを掘って地球内部の地質調査や、
プレートを調査しての地震や津波のメカニズム・対策の研究を行っています。
最終的には、地殻マントルに到達して地球内部を研究するのが目的。
(後述のようにイイダちゃんもそれを解説しています)

ちなみに「ちきゅう」の活動は日米合同の研究活動であり、
アメリカ側が1960年代から研究している活動の延長線でもあって、
日本とアメリカが個々に研究、時折協力という形だった地球科学の海洋研究が
当時の掘削船の性能限界などで停滞を余儀なくされており、
国際協力で新型掘削船の開発を日本が提唱して開発、
そして国際研究の為に活躍しているというものらしいです。

スプラトゥーン世界でも、ヒメちゃんが海外ライブや外国語の話をしている事から、
「自国」と「外国」の概念があるようですので、
どこか他の国と一緒に研究を行っているのかもしれませんね。


ダイナミックポジショニングシステム。
日本語では「自動船位保持システム」と割と普通な名称。
船の推進装置による踏ん張りと合わせて
かなり正確な位置精度を維持できます。
詳しくは下記を参照。
最終的には、前人未到の世界である、
地殻プレートを越えてのマントルへの到達を目指しています。
これは現実世界での「ちきゅう」の目的でもあります。
と、熱く語ってくれるイイダちゃんでした(笑)
ヒメちゃん、オタクっぷりに引いていますw
イイダちゃん、機械オタクが爆発(笑)。
マサムネもオタクとして、こういう熱意爆発の発言は心躍ります。
いいですよねw

ちなみに、ダイナミック・ポジショニング・システム(自動船位保持システム)ですが、
ウィキペディアの記事によると、水深1000m以内では半径15m以内の、
水深2000mでは半径30m以内の誤差で済むドリルの精度を実現しているそうです。
さらに、掘削作業は推進装置による踏ん張りによって、
風速3m/s、波高4.5m、海流1.5ノット(自足で約2.778km/hで、秒速で0.77m/s (※) )
の中でも行うことが可能とのこと。

※ノットの速度
1ノットは、時速換算で約1.852km/hで、秒速換算で約0.514m/s
1海里(1.852km)を基準とした速さでの単位あり、
何でこんな面倒臭い単位が使われているかですが、
「伝統が続いているから」としか言いようがないです。


ちなみに、この海底掘削ドリルですが、
ライザー掘削システム(※)」という掘削船では新しい装備ではあるものの、
油田やガス田の掘削においては新しいものの既に広く普及した技術を使ってます。
つまり、最新技術を導入しつつも、それと同時に
最新ではないがそれ故に長所短所が発揮して信頼性や安定性が高い
いわゆる「枯れた技術」もブラッシュアップされて導入されているといます。

横井軍平氏の哲学「枯れた技術の水平思考」から続く任天堂のゲーム作りも
「無限の広がりがあるアイデア > 高コストの最新鋭技術」
もこの流れだと言え、ある意味でそれに通ずるものがあるとも言えますね。

※ライザー掘削システム
日本語版ウィキペディアにページが出来ていないので、
マサムネ式に解説するしかないので超ザックリとしかできませんが、
掘削ドリルの入ったパイプの中に「ライザー管」という管を通りて、
それを介して特殊な高比重・高粘度の泥水を循環させることで
それをドリルの潤滑液・冷却液、および後述のように補強材とする掘削方法の事。
この泥水で、掘った穴の壁面を補強したり、
泥水の圧力で石油やガスの噴出を抑えたりできるため、
地底や海底の掘削に非常に有効な方法であり、
発明されて以降は油田やガス田の開発で広く普及している。
ちなみに、ライアー管の無い従来式の掘削は区別の為
「ライザーレス掘削」と呼ばれています。


センパイにツッコまれて我に返るイイダちゃん。
未知の生物と言えば、
ヒメちゃんの豪邸の庭から謎の古代化石がゴロゴロ出てきたらしいですね。
深海は海の90%以上を占めています。
それなのに全くと言っていいほど僅かしか研究が進んでいない世界。
生物に限らず未知のものは山のようにあるでしょうね。
インクリングやオクタリアンは陸上へと進化した結果、
水に入ると溶けちゃいますからね。
インクリングやオクタリアンは水に入ると溶けちゃいますからね。

もっとも、水に溶けない哺乳類(潜水が得意なクジラは除く)であっても
深海うん千メートルは未知そのものの世界ですが。

超深海や洞窟の奥などいわゆる「極限環境」に適応した生物は、
人間たちの知っている世界の常識が通用しない環境にて、全く異なる環境ゆえに、
そちら(極限環境)の常識に合わせた適応進化を遂げています。

人間からは不思議にしか見えないものの、
そこの住民からすれば当たり前な姿をしていますから、
そこの生物からすれば(高い知能があるとしたら)
なんだ、この超低圧力に住んでいる生物は? 華奢すぎないか?
と見れるのでしょうな。

ちなみに、このような極限環境に住む生物の研究は
人間からすれば生命体に無理な環境でも、生物によっては適応できてしまう
そして極限環境を生き抜くにはどのような構造をしているのか
生命体が住めないと思われていた場所にも、生命体がいる可能性は十二分ある
として、地球外生命体(宇宙生命体)の調査の参考にもなっていまして、
NASAやJAXAなどは真剣に注目しています。

例として、深海での熱水噴出孔(冷水噴出孔というのもある)に住んでいる
人間などには猛毒である硫化水素から養分を得る化学合成細菌などがありますね。

「あるかも」というか既に発見されまくりです。
熱水噴出孔での化学生態系の発見なんかすごかったですよ。
生物オタクのマサムネだからこそあえて言います。
いてほしいのは事実ですが、そんな生物は実在できませんよ(汗)。
イイダちゃんの言う通りです。
眼がたくさんはねぇ…
ロマンが無いというか常識的なんですよ。
イイダちゃんもロマンチストな面はありますけど。
ヒメちゃんは深海生物が未知の生物という事で怪獣を混同しているようですが、
前述の通り深海の生物は「そこで生きていくうえで、必然の適応を遂げた」のであり、
そんなロマン的なものでは無かったりするんですよね。

生物オタクのマサムネに言わせると
偶然という適応進化のみでそのような姿となる。それこそがロマン
なのですがね。


ヒメちゃんの言っている深海生物のうち、
メチャクチャ デッカい」と「体がスケスケ」は実在、というか結構な数がいます。

デッカい」は、大王イカ大王グソクムシタカアシガニなどが有名ですね。
餌が少ないはずの深海でなんで巨大化できるかといった謎は解明されていませんが。

「体がスケスケ」は山のようにいます。
刺胞動物(クラゲなど)のように硬い体組織へ進化してなくてゼリー状の身体のものから、
深海では光が無い故に色素がある意味がないので
二次的に退化して透明になってしまったのも多いです。
(色素を作るのにも栄養分を使うので、栄養分の無駄をカットする形の進化です)

ですが「眼がいっぱいあって」はキッパリと言っていないでしょう
非常に面倒な話となるのですが、
光需要細胞 (明暗を感知できるだけの細胞) なら増加はあり得ますが、
 水晶体の構造のある眼の増加は非常に難しいです
理由ですが、前述したようにこれは非常に複雑な進化研究の話となりまして…
まぁザックリいうと
目を増やすには脳神経自体の数を増やさなくてはならない
からですかね。

脳ではなく外皮系が進化したものがパーツの主である軟体動物の目や、
同じく外皮系から発達した節足動物の複眼・単眼なら増やせなくもないのですが。
インクリングとオクタリアンはイカタコ=頭足類=軟体動物なので、
水中でも大丈夫に進化したらあり得るかもしれません。

…ですが、そもそも深海ではよっぽど浅い場所以外では目が役に立たないので、
(一応、深海1000mまでは極僅かな日光が届きますが、
 深度600mになるともう深海魚含めて動物には感知不能です
 また一般的な深海の定義である、
 深度200m光合成ができる量の日光が無くなるので、
 植物プランクトンを餌とする生態系が成り立たなくなります)
眼がたくさんある深海生物はやはりいないでしょうね。意味ないですので。

眼の進化や起源や発生については非常に面倒な話かつ未だ議論が続いているので、
ウィキペディアのページ「眼の進化」を参照ください。


深海や宇宙の探索は科学の粋を集めるものですからね。
発言からすると、「宇宙旅行」というフェスのお題が出てきたら、
宇宙旅行チームになりますね、イイダちゃんは。
生物オタクとしていうのもアレだけど、
深海生物見たさで技術は進歩してないのよ、ヒメちゃん。
現代社会では、むしろ民間の高度技術を
公の事業にフィードバックすることの方が多いかな。
ヒメちゃんには悪いですが、技術の進歩は
「深海生物を見たい」というロマンではなく
ジャムステックの説明の項目でも述べたように
海中における軍事境界線の探索、海洋資源の調査、地震など自然災害の究明
といった人間社会における、凄く現実的な調査目的を背景としたものが多いです

人類にとって、役立つか、役立たないか。
現金でしょうが、それが現実的な実情です。

宇宙開発や宇宙観測などは現金さよりも夢が先行している感じはありますがね。

あと、イイダちゃんに発言に対してですが、
自由経済にて民主主義政治が主となった第2次大戦~冷戦後は、
公共や官僚組織が技術を開発してそれを民間にフィードバックするよりも、
民間企業や大学研究機関など民間が技術や科学を開発し、
それを公・官の組織が採用して用いる事の方が圧倒的に多いです

事実、「ちきゅう」の設計や開発を行ったのは三井や三菱であり、
掘削技術のライザー掘削システムも民間企業で広まったものの、
公の研究機関では(アメリカ含めて)広まるのが遅れた技術ですね。

それに、民間は営利目的ゆえに「コストパフォーマンス」という概念もありますから、
世界に技術を放って普及の効率が桁違いなのですよ。

政府も、これを踏まえて
官・民・学の共同研究」を推し進めることが多くなりました。
(官=政府は主に資金の捻出を担当し、それで営利組織が研究を頑張る形)

こう見ると、フェスが「ロマン対決」と題打っているように、
テンタクルズ2人は話からして「現実派」よりも「ロマン派」な感じがします。

フェスの覚悟を決めるヒメちゃん。
同じく覚悟を決めるイイダちゃん。
前座でもイチャついていることが多い2人ですので、
こういうのは珍しいですね。

こうして、対決姿勢を決める2人。
前座コントでもイチャついている事が多いテンタクルズ2人ですので、
こういうのはなかなか珍しいですな。

今回の前座は以上です。
と、ここで前座コントは終了。

ステージ紹介と広場での投票に移ります。
今回はイイダちゃんのセリフが多かったですね。
さすがメカフェチ、こういう科学研究機関の話ではイキイキしていましたな(笑)。



今回のフェス、マサムネは深海生物かな

オマケでタコ編での深海生物もチョイ紹介

さてさて、今回のフェスですが、
マサムネの周囲では「最新の技術チーム」を選ぶ方が多いようですね。

ですが、マサムネは「未知の生物(深海生物)チーム」でしょうかね。
マサムネは自然科学オタクゆえに、
ここで深海生物を選ばなかったら自分にウソついていることになってしまいますし。

自然科学以外にも色んな雑学収集が趣味のオタクゆえに、
最新技術についても色々と興味があるのは事実ですが。


さて、スプラで深海生物といえば、
夏配信の『オクト・エキスパンション(タコ編)』では
多数の深海生物モデルのキャラクター「深海の住民」が紹介されていますね。

このタイミングでジャムステックとのコラボを公表したのも、
これと合わせるためというのもあったでしょうな。



そんな深海の住民ですが、
前々から日記のネタにしたいと思っていた
「何の生物がモデルなのか」
について、2種類だけ紹介してみようかと思います。


まず、上の写真にいる「顔が鈴生りになったクラゲくん」ですが、
これは「ヒノオビクラゲ(火の帯水母)」という生物がモデルです。

クラゲと付いており、事実「刺胞動物(しほうどうぶつ)」に属する生物ですが、
一般的なクラゲの大部分が属する「鉢虫綱(はちむしこう)」ではなく、
ヒドロ虫綱(ひどろちゅうこう)」に属する生物であり、
身近な生物で例えると「昆虫とクモ」くらいの縁の遠さの生き物ですね。

このヒノオビクラゲは「クダクラゲ目」というグループに属し、
群体生物」という複数個体の生物が無数に合体して
1つの個体であるかのように振る舞っているという生態を持ちます。
つまり、クラゲの傘のように膨らんだ個所は全て別のクラゲの個体となっています。
スプラで顔が鈴生りになっているのはそのためですね。
このクラゲの傘が鈴生りになった「幹」というべき個所から、
触手に変化したクラゲの個体がその触手を伸ばし、小さな生物を捕食するだそうです。


「頭がいっぱいのクラゲくん」のモデル
ヒノオビクラゲ
クラゲと付きますが、
群体クラゲは普通のクラゲと別種の生物です。

下の写真の「地面から生えて、カスタネットのような口を持つクラゲくん」は
オオクチボヤ(大口海鞘)」がモデルですね。

これは「オオクチボヤ」という名前のように、
クラゲではなくホヤの仲間です。東北では酒の肴にされているアレです。
ホヤは「脊椎動物・尾索動物(びさくどうぶつ)」に属する原始的な脊椎動物で、
つまり外見からは想像もつかないでしょうが、クラゲよりも人類と近縁な生き物です

このオオクチボヤは、その名の通り笑い顔にも見える巨大な口(厳密には入水孔)
が特徴で、イソギンチャクのように身体を海底に固定し、
流れてくる有機物やプランクトンを
その巨大な口でキャッチして餌としているそうです。
口に入れば、小動物さえも強引に飲み込んで消化してしまうんだとか。

「地面から生えたクラゲくん(?)」のモデル
オオクチボヤ
その名の通りホヤであり、刺胞動物ですらありません。
まだいろいろ紹介したいですが、
そうすると際限なくディープになってしまうので自粛します(汗)。


今回の日記は以上です。
長文失礼いたしました~

明日あさって辺りからは
第9回フェスについての日記投稿を3回に分けて行うつもりです。

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