こんばんは、マサムネです。
緊急事態宣言が明けてから半月を超え、
都心のCOVID-19感染状況は
沈静化しつつあるようにも見えます。
ワクチン接種の影響かもしれませんが、
まだ断定も出来ませんね。
ただ、そのワクチンの生産を
COVID-19のものに注力しているが為、
インフルエンザなど他のウイルスへの
ワクチン生産が割を食っているようで、
自分の通う医療施設では
インフルエンザワクチンを打つことが
困難であろう予測状況に陥っています。
インフルエンザ対策はしなくては
いけませんし、
COVID-19のほうも再度流行する
可能性もありますので、
対策に飛び回らなくてはなりませんね。
と、与太話はこの辺にいたしまして。
日記の本題に参りましょう。
『スマブラSP』
最後のファイターが
発表・配信されました!
参戦ムービーと共に
『スマブラSP』を
振り返ります
さてさて、もう皆さんご存知でしょうが、
2021年10月5日23時から
「スマブラSP 最後のスペシャル番組」
が放送されて
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』
(以下、スマブラSP)
における最後の追加ファイターが発表、
そして本日10月19日に
そのファイターが配信されました!
今回の日記は、
その最終ファイターの参戦ムービー、
そして『スマブラSP』の
初公開映像から最終ファイターに
至るまでの流れを
ファイター参戦発表ならび参戦ムービーを
振り返っておさらいしていくという
内容となります。
今回の日記、
今までの日記の中でも
トップクラスに
文章量が多くなってしまいました(大汗)。
申し訳ありません。
ファイターパスVol.1までの流れは
以前書いた日記
「スマブラ:参戦ムービーからARMSまでのスマブラ参戦史を振り返る」
の手直しを含んでいますので、
ご了承ください。
この前に書いた日記は
『スマブラfor』の参戦ムービーについてや、
参戦ムービーが作られた理由説明について
なども書かれていますので、
気になる方はこちらも読んでくださると
幸いです。
こちらの日記も長いですが(汗)。
では、日記の本題に参りましょう。
遂に『スマブラSP』最後のファイターが発表・配信 今回の日記はその紹介と 『スマブラSP』一連の振り返りとなります |
最後の追加ファイターは
要望が多かったものの
権利的に厳しいと見られてた
彼でした!
さて、ではその最後の追加ファイター、
ファイターパス11人目の
参戦ムービーから紹介していきます。
ムービーはいつも通り
『スマブラ』のシンボルマークから…
…と思いきや、そのシンボルマークが
そのまま初公開映像の時のような
炎の『スマブラ』マークになるという
演出からムービーが始まります。
『スマブラ』マークの前に集合する
ファイター達。
冒頭部の『スマブラ』マークが 炎のシンボルマークに変化して その前に集合するファイター達 |
ですが、
その炎のシンボルマークが
燃え尽きたように消えてしまい、
ファイター達も魂たるイメージというか
「心(スピリット)」を失ったかのように
ただのフィギュアへと戻ってしまいます。
燃え尽きたように消えてしまう炎のシンボルマーク ポトッと炎が一つ地面に落ちます |
炎が消えると共に ただのフィギュアへの戻ってしまったファイター達 まるで「心」が失われたかのように… |
そんな中、
ただ一人マリオが再び動き始めます。
「ここで終わるわけにはいかない」
ということでしょうか。
炎のシンボルマークの残渣(ざんさ)
である地面に落ちた炎の元に歩き、
それを手に取って、
炎の剣のようなそれを
高らかに投げます。
余談ですが、
このシーンから参戦ゲーム
およびファイターを
『ダークソウル』(フロムソフトウェア)の
「かがり火」を拾って投げ、
同作から参戦ではないかと
誤解したユーザー達もいたようです。
そんな中、マリオが重い足取りながら再び動き始めます ここでは終われないとばかりに |
そしてマリオは炎の残渣の元に向かいます |
残渣にあった炎の剣のようなものを 高らかに投げるマリオ |
そしてその炎の中からできたのは
「あのネズミ」こと
ディズニーマークのキーホルダー
そしてそれが付いた
キーブレード
炎の中から出てきたのは なんとディズニーのマークのキーホルダー |
そして『キングダムハーツ』のキーブレード つまり、最後の参戦ファイターは…! |
えぇ!?
つまり最後の参戦ファイターは!
権利問題がどうにかなったの!?
と視聴者を驚愕させました。
そう、権利関連がどうになかったのです!
そして、キーブレードが開いた
時空の扉からの光で
フィギュアが「心」を取り戻したのか、
ファイターが元の姿に戻り、
扉から出てきたのは、
『キングダムハーツ』の主人公のソラ!
過去の『キングダムハーツ』のCMで流れた
宇多田ヒカルの曲(『光』という曲だそうです)
をバックに宙を舞い、
キーブレードを手繰り寄せて回収します。
キーブレードの力なのか 心(スピリット)を取り戻して フィギュアから戻る同ファイター達 |
そしてキーブレードが開いた飛びからできたのは やはり 彼 でした! |
『キングダムハーツ』のソラです! |
11人目のDLCにて最後のファイターは
『キングダムハーツ』からのソラでした!
というわけで最後11人目のファイターはソラでした! よくディズニーが参戦を許しましたね |
ソラは各所の参戦希望キャラ調査・投票では
サードパーティーのキャラの中で
頻繁に上位に食い込むという
ゲスト参戦要望が多大なキャラクターですが、
開発・発売はスクウェア・エニックスなものの
権利はあのディズニー持ちのため、
参戦は非常に厳しいキャラだとされていました。
…が、最後のDLCとしてまさか参戦するとは。
任天堂の権利関連の部署、
ディズニーとの交渉を頑張ったのでしょうな。
この「最後のスペシャル番組」前に
桜井ディレクターはTwitterで
あと1日で、
『スマブラSP』最後のファイターが
発表されます。
『スマブラ』をプレイしない人でも、
ゲームに興味が合う方なら、
ぜひ観ていただきたいです。
といったツイートや
新ファイターは
知らないキャラクターであるかもしれないし、
それぞれの方が
自由に期待しているキャラクターと
異なる場合も会うかと思います。
が、ゲーム番組として、
放送自体を楽しんでいただければ幸いです。
私も楽しく収録しました。
など、
と誰が来ても楽しめる旨を仰っていたので、
一体誰が来るのか?
本当に視聴者がみな納得する参戦になるのか
不安視・疑問視する声も多々上がってましたが、
このソラ参戦の実現なら納得です。
大口の理由が分かりましたね。
ちなみに、この参戦ムービー、
「ソラ参戦」までの時間は2分20秒、
(画面にソラ登場までは1分42秒)
「つかいかた」最後に流れた
完全版動画で4分00秒という
非常に長いものとなっています。
一応、ベレト/ベレスやホムラ/ヒカリよりは
短いのですが、これらは複数キャラの
紹介などもあって長くなったというのもあり、
単独キャラのムービーとしては最長クラスです。
『スマブラSP』最後の参戦ムービーの為、
それだけ力を入れたということでしょう。
ムービーの最後にマリオとソラが
握手しているのがありますが、
この後に皆さんの話で知ったのですが
実は『キングダムハーツ』のディレクターにて
キャラデザイン・イラストレーション担当の
野村哲也(のむらてつや)氏は
「『スーパーマリオ64』に憧れて、
自分もこのような3Dアクションを作りたい」
と思い、『キングダムハーツ』を
制作したのだそうです。
(出典が気になるところですが、現状では不明
攻略本の『アルティマニア』のインタビュー
あたりでしょうか?)
そのマリオと共演が実現したというのは
野村氏にとってもうれしいものだったようで、
Twitterで祝福を述べていました。
ファイター達に見守られ握手を交わすソラとマリオ 参戦を望んだユーザーはもちろん 原作者の野村哲也氏も感無量でしょう |
しかし、この握手シーン。
悪役キャラのリドリーやガノンも
平然と祝っているのはシュールですね(汗)。
リドリーは左側で浮遊しており、
ガノンはソラの左足あたりにいます。
さて、ソラ参戦ですが、
今回の日記の本題は
「参戦ムービーから
『スマブラSP』を振り返る」
が本題であるため、
ソラの性能などの話については
すべて端折らせていただきます(汗)。
攻略関連を望んでいた方、申し訳ありません。
実は『for』の投稿拳で
真の得票数1位だったソラ
このまさかのソラ参戦の実現ですが
実は
「ソラが最も望まれた参戦
であることは分かっていた」
のだそうです。
ソラが参戦要望最多キャラであることは 開発者たちも把握済みでした |
というのも、
さかのぼること6年以上前の『スマブラfor』、
そのDLC制作の時に公式サイトで実施された
ファイターとして追加してほしいキャラ募集の
アンケート「スマブラ投稿拳」
その「投稿拳」では最終的に
全世界で180万票以上のもの有効票投稿が
集まり、
(数は桜井Dのコラムより)
その中から
「実現可能なキャラクターの中で」として
ヨーロッパで1位、北米でも5位以内だった
得票数のベヨネッタが選ばれ、
『for』最後のDLCとして参戦がなされました。
『スマブラfor』で実施された「スマブラ投稿拳」 世界で180万票もの参戦希望が集まりました |
そしてこの「投稿拳」の結果、 参戦可能な範囲で最多得票として ベヨネッタが参戦となりました |
では、
「実現不能なキャラクターも含めて」
での真の得票数1位は誰だったのか?
実はその
「真の得票数1位だったが、権利的に無理」が
ソラだったんだそうです。
実は、参戦が実現不能含めてで最多得票数だったのは ソラだったという衝撃の事実が明かされました |
この時点ではディズニーの壁が
あまりにも厚すぎたのでしょう。
このような
「参戦可能かどうかと得票数が一致していない」
があったからか、
桜井Dと当時の社長だった故・岩田聡氏は
「投稿拳の結果は伏せることにする」
という処置を取る事となったそうです。
このよう事情もあり、 集計結果は伏せざるを得なくなりました |
もし集計・投票結果を全て公開したら
ソラだけでも、
ソラの表示をしたら
「こんなに人気があるのに
何で参戦させなかったんだ!?」
ソラの表示を伏せたら
「ソラがいないのは明らかに変だ。
何かの圧力があったか!?」
と大炎上してしまのが
日の目を見るより明らかですからね。
それが投票された各キャラで起きる訳ですから、
結果を伏せるのは止むを得ない事といいますか、
致し方ないことですな(汗)。
桜井Dは
「各メーカー様にご迷惑を
お掛けしないようにするため」
と穏便にそのことを解説していました。
集計結果を伏せたのは 各ゲームメーカーに迷惑を掛けないため |
前述のようにデリケートですからね、こういう事は。
追伸:連載終了間近の
桜井Dのコラムにて明かされた
なぜソラが参戦できたのかの秘話
さて、この部位は日記アップ後の
2021年10月21日に発売された
『週刊ファミ通』No.1716号
に掲載された桜井政博ディレクターのコラム
「VOL.639 最後のひとり」
にて書かれたソラ参戦にまつわる裏話
および「つかいかた」非公開だった話題
について追伸したものとなります。
21年10月21日時点で最終間近の桜井Dのコラム 最終回手前の今回の内容は ソラ参戦の驚くべき裏話でした |
ちなみに、桜井Dのコラムは
この次の回(2週間後の11月8日発売号)で
最終回を迎えます。
途中から隔週連載となりましたが、
連載期間は実に18年7カ月!
お疲れ様でした。
改めまして、雑誌コラムの方になります。
最初に書かれた小ネタとして、
「スマブラ投稿拳」の集計には
世界全体の集計・得票だと
バンジョー&カズーイが
上位に入っていたようです。
改めて、海外やN64世代からの
バンカズの支持の大きさが
分かったといいますか。
そしてソラについての話。
ソラの参戦は述べたように、
ディズニーが権利に関わるため、
参戦の障壁はすごく高かったそうです。
その為、いくらソラの参戦要望が高くても、
桜井Dは「参戦は無理」と考えていたそうです。
直接聞いたわけではないようですが、
『スマブラ』外部交渉チームも
おそらくは同じ考えだっただろうと
コラムでは記述しています。
ではなぜソラが参戦できたのか?
それはとある
奇跡的な偶然で「きっかけ」が生まれた為
だったからだそうです。
とあるアワードでの偶然の出会い
これからソラ参戦が実現した
きっかけの誕生ですが、
桜井Dが「とあるアワード」に出席した時、
そこでディズニーの担当者と挨拶する機会が
偶然にも訪れたのだそうです。
その際に桜井Dは挨拶だけではなく、
「『スマブラ』へのソラ参戦について」を
話したのだそうですが、
それを受けたディズニーの担当者が
なんと
「当社(ディズニー)としても
ソラが参戦できれば嬉しい」
と(担当者個人の見解ながら)
OKサインを出したのだそうです。
無論、桜井Dとこのディズニー担当者との
当事者間の盛り上がりだけでは
ソラ参戦を決定できないものの、
これが「きっかけ」となって
ディズニーとの交渉が
可能となったのだそうです。
しかし、この出会ったディズニーの担当者の方、
キャラの貸し出しに非常に柔軟な考えの方ににて、
『スマブラ』に理解がある方だったのが
奇跡的な出会いだったという他ありませんね。
出会ったのが堅物な担当者の方だったら、
「こんな暴力的なゲームに
ディズニーを貸し出したら
自社ブランドに傷が付きます!」
として門前払いだった可能性もあるのですから。
この桜井Dとディズニー担当者が出会った
「とあるアワード」ですが、
どのイベントなのかは明言されていませんが、
「アワード」としていることや、
「ディズニー関係者がいた=海外の可能性が高い」
を踏まえると、
『スマブラ』へのジョーカー参戦が発表された
北米の「ザ・ゲーム・アワード 2018」
でしょうかね?
あくまでも推測の域を出ませんが。
ちなみに、コラムの原文を載せますと
しかし、ある日きっかけが生まれました。
とあるアワード会場において、
ディズニーの担当者さんと
偶然ご挨拶できる機会がありました。
ソラ参戦が望まれていることをお話したところ、
当社としても参戦できたら
とてもよいと思われているとのこと。
なんと!
となります。
実は当初の予定では
ファイターパスVol.2は5名の構想
ソラが滑り込んで6名となった
ソラ参戦の「きっかけ」および
ディズニー社とのコネクションが出来て
交渉が可能となりその後、
ディズニー、スクウェア・エニックス、任天堂の
三社間で慎重に、かつ長い期間掛けて
交渉が進められて、
晴れてソラ参戦の許可が下りたのだそうです。
ここで明かされたのが
更なる裏話・開発秘話でして、
実はDLCのファイターパスVol.2は
開発当初はVol.1と同じく5名の参戦の予定で、
ミェンミェンからカズヤまでの5名で
決定済みだったんだそうです。
ですが、ファイターパスVol.2を発表する
ギリギリのタイミングにて、
ソラの参戦許可が下りた為に
強引にソラを追加して
Vol.2を6名の構成にしたのだそうです。
原文を掲載すると
ファイターパスVol.2には、
6枠のファイターがいます。
しかし、本当はVol.1と同様、
5枠の予定でした。
誰が参戦するのかは
かなり早く決めなければならず、
すべて埋まっていたのですが、
遅れてソラが参戦できる
見込みとなったこと。
これは無理をしても
進めるべきであろうという判断で、
1枠増やす力ワザで実現しています。
となります。
まさかVol.2がVol.1よりも1名多い理由が
このような理由であったとは…
今だから明かせる驚きの真実・裏話ですな。
実はファイターパスVol.2が6人になったのは ソラを強引に足したからというのが真実でした |
今考えると、「ベレト/ベレスのつかいかた」にて 最後の11人目が強調されてたアピールされたのは 「1人多い」という意味合いだけでなく、 「11人目は特別中の特別」 という事の示唆だったとも言えます |
ちなみに、ソラの参戦交渉には
「長い時間が掛かった」
ですが、いつから始まったのかは不明なものの
上述の「ザ・ゲーム・アワード 2018」の
1ヶ月後の2019年1月から始まった場合、
ファイターパスVol.2が
6名配信だと明かされたのが
2019年11月に撮影されていた
「ベレト/ベレスのつかいかた」
(放送自体は翌2020年1月)
なので、筆者の予想だと
10カ月くらいは交渉を続けたと見られます。
1名のキャラに10カ月間もの交渉…
いかにソラが大変だったか分かりますな。
ちなみに、実際のソラ制作作業ですが、
ディズニーとスクエニの双方の監修があるなど
制作のハードルや原作を守るルールなどの
難易度は高かったものの、
『スマブラ』制作チームも終盤だったからか
上がるソラのゲームのモデルのクオリティが
最初からかなり高いものとなっており、
苦労はしたものの、
ソラに行きつくまで労力を踏まえれば
大きな問題ではなかったようです。
ソラの動画再生数は
凄い上昇ペースに
このソラの参戦ムービー
および「つかいかた」動画、
ソラの要望の高さを示すかのように
凄いペースでYouTubeでの再生数を
伸ばし続けています。
具体的には
●2021年10月6日23時
(発表から1日後)
・参戦ムービー
日本:116万2924回
北米: 58万3296回
・つかいかた
日本:141万8193回
北米:370万1569回
●2021年10月12日23時
(発表から1週間後)
・参戦ムービー
日本:194万6947回
北米: 97万7151回
・つかいかた
日本:300万5569回
北米:438万6278回
●2021年10月18日23時
(発表から約2週間後
およびソラ配信前日)
・参戦ムービー
日本:204万8654回
北米:104万3873回
・つかいかた
日本:327万3431回
北米:453万3560回
…と、著しい上昇ペースです。
初週は当然の如くYouTubeの
急上昇動画にランクインしたのですが、
それがなんと5日間ほども続きました。
ソラ参戦ムービーはさっそくYouTubeで話題の動画に これは参戦から1日目のもの |
こちらは「つかいかた」動画の1日目 |
さすがに日本での最多上昇ペースである
セフィロス参戦の時ほどではありませんが、
(セフィロスの日本再生数は
初日で131万1472回、約1週間で377万8376回)
それでも相当な数値ですね。
ちなみに、北米の「つかいかた」の再生数が
異様に多くなっていますが、
これは北米では「最後のスペシャル番組」を
放送後にそのまま「つかいかた」に改名、
それを公開しているからのようです。
(=生放送の時の視聴者数がそのまま反映)
さて、ソラの話はこの辺までとしまして、
そろそろ参戦ムービーを通じての
『スマブラSP』の振り返りに入りましょう。
招待状が明確に送られた
ファイターは実は少ない
まず、賛成ムービー振り返りの前に、
参戦関連での「招待状」についての
話となります。
『スマブラfor』での初公開映像で
むらびとが招待状を受け取る場面が
描写されて以降、
「『スマブラ』の参戦ムービー
=招待状状の受け取り」
と認識しているユーザーが少なくありません。
なので、ソラ参戦について
「招待状を受け取ってきた描写が無いので、
原作のソラ本人ではないか?」
といった考察も見られました。
『for』の初公開ムービーで むらびと宛に招待状が送られるシーンが 初めて映像として描写されました |
ですが、招待状の有無だけでは
説得力を欠くと言わざるを得ません。
理由ですが、
『スマブラ』のムービーで
招待状が登場したのは、
実は
・スネーク
(大佐が招待状が来てると教えた形のみ)
・むらびと
・しずえ
・ジョーカー
・テリー
・ベレト/ベレス
・ミェンミェン
・ホムラ/ヒカリ
のものだけなのですよ。
つまり、『スマブラX』と『スマブラfor』では
ゲーム初公開ムービーの時のみ。
本格的に招待状が描写された
『スマブラSP』においても、
非DLCファイターの参戦ムービーは
初公開映像含めて6つある中で
しずえ参戦ムービーの1つのみ。
パックンフラワー含めた
DLCファイターの参戦ムービー12種は
招待状がしばしば出てきましたが、
それでも5つと過半数に達してません。
たったこれだけなんですね。
にも関わらず、
「スマブラの参戦ムービー=招待状」
のイメージを持たれたのは、
それだけ参戦ムービーでの
招待状のインパクトが大きかったこと、
それとファイターパスのDLカードが
招待状を模したデザインであったから、
などでのためしょうかね。
ちなみに、
「スマブラ参戦ファイターには
招待状が届けられる」
の起源は、
2作目『スマブラDX』の公式ホームページ
『速報スマブラ拳!!』における
「フィギュア名鑑」でのルイージの解説
彼(ルイージ)にも
スマブラ参加招待状を送ったのですが、
マンションに出張中で留守でした・・・。
だとされています。
当時は『ルイージマンション1』
発売間近だったので、
それに因んだギャグですね。
参考URL
(画像の転載はしないようにと
書かれているので、
このような形となります)
この招待状の文章は
「ルイージは参戦するのか、しないのか」
をボカしたギャグテイストのものに
なってはいますが、
これを拡大させて
スネーク参戦の際の描写に用いて、
むらびと参戦にて原作での
郵便システムと合わせる形で演出、
そして『SP』のDLCにて
一気に昇華させた…
という流れと言えるでしょう。
では、ここの参戦動画の振り返りに
参りましょう。
非DLCのファイター
●インクリング
・初公開:2018年3月9日
(Nintendo Direct 2018.3.9の最後)
・配信日:―
・参戦ムービー:Nintendo Switch
大乱闘スマッシュブラザーズ
初登場映像(スマブラロゴ無し)
・動画の時間:1分15秒
・「参戦」までの時間:なし
(スマブラと判明するまでは44秒)
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:―
Switch版『スマブラ』(後の『SP』)の初公開にて 同時にインクリング(イカ)の参戦が明かされました |
最初に、
2018年3月9日のニンダイ
「NintendoDirect 2018.3.9」の最後で
Switch版『スマブラ』が開発中と
初めて明かされた際の発表映像。
Switch版『スマブラ』(後の『SP』)の
初公開映像はインクリングの参戦発表も
兼ねたものとなっていました。
ニンダイの最後、
「最後にこの映像をどうぞ」
としてはじまったのが
E3 2014での『スプラトゥーン1』の
初公開の際の映像を思わせる
イカガールとイカボーイのバトルの光景。
『スプラトゥーン2』ではなく
『1』の音楽と光景が続いて
「スプラの続編? けど何か違うような…?」
(後の『スプラトゥーン3』発表は
2021年2月18日のニンダイで実現と
となりました)
と思わせる中、突如周囲が暗転。
そしてガールの瞳に映る
『スマブラ』マークの炎。
同時に、
新作『スマブラ』に
『スプラトゥーン』からインクリングの参戦が
この時点で既に事実上の確定となりました。
視点が切り替わって
『スマブラ』マークの炎の下に集結する
歴戦のファイター達という光景となり、
Switch版『スマブラ』と判明、
詳細はE3 2018で公表すると発表し、
大いにに盛り上がったところで
ニンダイ終了となりました。
後に、このシーンがソラ参戦ムービーに
繋がるのが感慨深いです。
ちなみに、よく聞くと
このスマブラマークが出ているシーンでは
「灯火の星」のメインテーマ曲の
アレンジ版が流れています。
気になる方はチェックしてみてください。
この時点では
まだかなりフレッシュな作品であった
『スプラトゥーン』の
第1作発売は2015年5月28日。
この時点ではまだ第1作目発売から
3年経っていなかったのですよね。
正にスピード参戦。
新規ゲームタイトルとしての
『スプラトゥーン』成功を
象徴したといえますか。
ただ、実を言うと、
リュカやルカリオ、ピチューなど
原作発売から『スマブラ』参戦まで
3年以内だったファイターは
『スマブラSP』のDLCが終わって
実は22名もいたりますが(※)。
なお、結局インクリングは
原作から『スマブラ』まで
3年7カ月となっています。
※原作発売から参戦まで3年以内だったファイターは22名いる
22名の内訳は早かった順で
ロイ、ベレト、ベレス、カムイ、
ゲッコウガ、ミェインミェン、
アルフ、ルカリオ、リュカ、
ピチュー、DQ11の勇者、ガオガエン、
ルフレ、ルキナ、ブラックピット、
ジョーカー、アイク、ピカチュウ、プリン、
シーク、ガノンドロフ、こどもリンク
という内訳
ちなみに、参戦が速かった印象がある
ホムラ/ヒカリは原作から3年3カ月で
参戦となっている。
早い印象があるだろうベヨネッタは
セガから発売の第1作目があるので
原作から6年4カ月で参戦。
ただ、ベヨネッタの任天堂デビューとなった
『ベヨネッタ2』から『for』参戦までの期間は
1年4カ月とかなり短い。
インクリングの開発においては、
「相手にインクを塗ることができる」
「インクを塗ると与えるダメージが増加する」
というシステムがプログラミング的に
地獄だったそうです。
まぁそうですよね、
インクを塗ったテクスチャーを張り付け、
その情報処理を行ったり、
インクの塗り具合に応じての
ダメージ増減を追加計算したりと
複雑な要素ばかりですから(汗)。
後述の『マインクラフト』陣と
どちらのプログラミングが
複雑だったかは不明ですがね。
●リドリー
・初公開:2018年6月13日
(Nintendo Direct E3 2018 の最後)
・配信日:―
・参戦ムービー:狩猟の魔爪
・動画の時間:1分53秒
・「参戦」までの時間:57秒
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:25秒
『メトロイド』人気の海外では 多大な参戦要望を受けてたリドリー E3での『スマブラ』正式発表の大トリを飾る参戦でした |
「E3 2018」でのニンダイの後半を
まるまるを全て使っての
『スマブラSP』の本格公開、
その最後を飾った参戦ムービーが
リドリーでした。
『スマブラSP』での本格的な参戦ムービーの
始まりを飾るものとなりましたね。
前々から海外での参戦要望が非常に大きく、
それが届く形で遂に参戦となったリドリー。
『SP』本格公開に際し、
E3が海外向け放送というのもあり、
新ファイター代表として
大々的に抜擢される形となりました。
満を持しての参戦というか、
来るべくして来た参戦と言えましたね。
『メトロイド』人気の本場である北米では、
『スマブラfor』時点で既に
Miiverseで「リドリー参戦運動」が
あったというのを耳に挟んだこともあります。
ちなみに、
ゲーム誌『ニンテンドードリーム』の
2019年3月号によると
リドリー、『悪魔城ドラキュラ』組、
キングクルールなどの参戦は
前述した参戦希望キャラアンケート
「スマブラ投稿拳」の投票結果が
影響しているそうです。
(述べたようにソラもですね)
海外では人気のリドリーですが、
参戦発表後の日本では、
コアな任天堂ユーザーは
「遂に来たか!」と熱く燃えて、
『メトロイド』に詳しくないユーザーは
「『亜空の使者』のボスや
『for』のパイロスフィアのアレか」
とまぁまぁ反応、
カジュアルユーザーは「誰?」
もしくは「過去の『スマブラ』にいたような…」
と層ごとにバラける反応でしたが。
ちなみに、筆者マサムネが参戦ムービーで
リドリーだと気づいたのは
ロックマンを尻尾串刺しで
仕留めるシーンでした。
のちにリドリー制作秘話として、
先述したゲーム誌
『ニンテンドードリーム』年2019月3月号での
桜井Dへのインタビュー記事によると、
参戦への人気は海外を中心に十二分あったものの、
やたらボスキャラとしてデカイ体格を
どう『スマブラ』に収めるか苦心して、
悪役(ヴィラン)としての威圧感となる
長身を縮めるわけにもいかなかったことから、
結果として
2Dの『メトロイド』作品でよく見られる
「屈んだ姿勢」となったそうです。
たしかに『スマブラX』での「亜空の使者」では
通常リドリーとメタリドリー(サイボーグ)の
双方とも身体を伸ばして大きく見せる
(=威圧感ある)ものでしたよね。
それと比較すると、
姿勢の変化の理由が分かります。
●シモン、リヒター
・初公開:2018年8月8日
(大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct
2018.8.8 の冒頭)
※現在は動画削除されている
・配信日:
・参戦ムービー:ヴァンパイア・キラー
・動画の時間:3分04秒
・「参戦」までの時間:1分23秒(シモン)、
2分16秒(リヒター)
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:
1分23秒(シモン)、2分13秒(リヒター)
他社の古参ゲームシリーズにて、 海外で人気の『悪魔城ドラキュラ』から 初代主人公シモンがゲスト参戦となりました |
そしてダッシュファイターとして シリーズの有名主人公であるリヒターも参戦 上手くシステムを活用しての出演となりました |
E3での発表から2カ月近くが経って放送された
「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
Direct 2018.8.8」
(現在は動画削除されています)
こと「スマブラSPダイレクト」1回目の
冒頭で発表されたのが
コナミ『悪魔城ドラキュラ』からのゲスト2人で
初代主人公シモンと
シリーズで最も有名な主人公リヒター。
筆者は『悪魔城ドラキュラ』好きで、
シモンもリヒターも知っていたのですが、
最初映像が映った際は
『悪魔城ドラキュラ』だと見抜けず、
「こんな任天堂のゲームあったっけ…?」
と反応してしまい、「シモン参戦!!」が
出てようやく
「『悪魔城』からのゲストだ!」
と分かったという
ちょっと悔しい思いをしました。
ルイージの魂を刈り取った死神が、
『悪魔城ドラキュラ』シリーズにおける
恒例のボスである、
魔王ドラキュラの腹心「デス様」だと
気づけれたよかったのですが、
その点でも悔しい思いをしたと言えましたね。
『悪魔城ドラキュラ』は
コナミ自社開発の新作が当時は無くて久しく、
(そもそもIGA氏をはじめ開発者の多くは
コナミを退社してます)
この日記を書いている頃に
ようやくスマホで新作が出た程度。
そのために年長者ゲーマー以外は
「『悪魔城』って何?」や
「どんなレトロゲームなの?」
といった意見が少なくなく、
ファンとして残念でした。
けれど、世界的に見ると
『悪魔城ドラキュラ』は
非常に有名・人気なのですよ。
(海外では『キャッスルヴァニア』という
名義で発売・展開されています)
『メトロイド』シリーズの
『サムスリターンズ』や『ドレッド』を
手掛けたマーキュリースチーム社が開発した
『悪魔城』作品もあるくらいです。
シリーズ『月下の夜想曲』以降は
探索型アクションになったことから、
海外を中心に探索型アクションゲームを
「メトロイドヴァニア」と
この2作品の合成語で総称する場合がある事
からも海外での人気や認知度が伺えます。
『悪魔城』組もリドリーやクルール同様に
前作の「スマブラ投稿拳」の
集計結果を反映した参戦としていますが、
おそらくこれも欧米からの
支持を受けての参戦だと考えられます。
ちなみに、厳密に言うと「投票拳」では
「『悪魔城ドラキュラ』からのゲスト参戦」
が要望だったようで、
アルカード
(アシスト出演もしているドラキュラの息子。
上述の『月下の夜想曲』の主役)など
の方が有名ではないかと踏まえたうえで、
シリーズの起源を尊重して
元祖主人公のシモンを選んだそうです。
リヒターは知名度が高いと共に、
リヒターの派手なアクションを
(シモンのアクションの一部は
元々は『月下の夜想曲』における
リヒターのアクション)
シモンに持って流用できる事から
採用されたのだと思われます。
●キングクルール
・初公開:2018年8月8日
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct
2018.8.8 の最後)
※前述のように現在は動画削除
・配信日:
・参戦ムービー:ライバルたち
(初公開時はスマブラロゴ無し)
・動画の時間:2分06秒
・「参戦」までの時間:58秒
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:22秒
SFCやN64の世代から 多大な参戦要望を受けていたクルール Miiの衣装などを経て、遂に参戦となりました |
「スマブラSPダイレクト」1回目の
最後を飾ったのがキングクルール。
リドリー同様に「遂に来た参戦」でしたね。
ダイレクトの最後、地震と共に
突如として流れ始めた新たな参戦ムービーで、
「主人公と悪役・ライバル」という構図の後に
ドンキー&ディディーが出て、
「ドンキー達のライバル…
という事はまさか…!?」
と思った矢先、
遂に参戦が発表されるという流れでした。
リドリーと同様、
キングクルールは活躍した
スーパーファミコン世代を中心に
以前からファイター参戦要望を
熱烈に受けており、
こちらも「来るべくして来た参戦」
と言えるものでしたね。
実はこのダイレクトの前日、
桜井政博DがTwitterにて
「眼が充血している」
とキングクルール参戦のヒントとなる
ツイートをしていました。
ただ、これがクルール参戦を示唆したものだと
気づいた方はほとんどいなかったようですが。
これ以降、
ダイレクトや「あそびかた」の前の
桜井Dのアクションが
注目されるようになりましたが、
桜井D自身も立場をわきまえるようになり、
ヒントを出したのはベレト/ベレスでの
「3本指ポーズ」くらいでしたね。
述べたようにキングクルールは、
「SFC~N64時期に活躍したキャラ」であり、
ドンキーシリーズへは
2007年8月の『ジャングルクライマー』、
任天堂ゲーム全体を通しても2008年6月にWiiの
『スーパーマリオスタジアム
ファミリーベースボール』
以降は出番が無く、
久しいキャラクターとなっていました。
…が、『スマブラ』への参戦要望は
『for』時点で既にかなり高かったようで、
『for』でMiiファイター衣装として出演や、
リドリーや『悪魔城』組と同様に
「スマブラ投稿拳」でも
参戦要望が多かったと明かされています。
その為か、日本であってもクルールが
誰か分かるツイートが多くみられましたね。
むしろ前述のように歓迎ムード
といったものが多くみられました。
●しずえ
・初公開:2018年9月14日
(Nintendo Direct 2018.9.14の最後
また、北海道胆振東地震で1週間遅れた)
・配信日:―
・参戦ムービー:はたらきものの夢
(初公開時はスマブラロゴ無し)
・動画の時間:2分07秒
・「参戦」までの時間:1分21秒
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:1分01秒
まさに「まさかの参戦」であったしずえ しかし、後の『あつまれ どうぶつの森』の 記録的・驚異的な売上からすれば見事な先取りでした |
北海道地震で初の1週間延期となり
9月14日放送となったニンダイ。
その最後で発表されたのが
まさかのしずえでした。
延期の為、9月7日の
『スマブラSP』の公式Twitterでは
当日更新無しとなり、
「本来はニンダイで新ファイターの
参戦発表が予定されていた」
のが確実視されました。
そして延期となったニンダイの放送当日。
スマブラSP』の参戦発表が無いまま
放送終盤に差し掛かり、
突如前振りもなく始まった
『どうぶつの森』の映像および しずえの登場。
冒頭の時点ではまだ
「まさか『スマブラ』の
新ファイターって 彼女なの!?」
「いや、開発中の
Switch版『どうぶつの森』かも」
と様々な憶測が出ていたでしょう。
と、そこへ手紙を届けるペリお。
ここに来て、筆者も含めて
「まさか…」が確信に変わったでしょう。
届いたのはスマブラの招待状で、
愛称の「しずえさん」と「参戦」を掛けて
「しずえ さん戦」
というギャグと共に参戦が発表されました。
「あんたは むらびと以上に
戦うキャラじゃないだろ!」
というキャラですが、
前作『スマブラfor』での
むらびとやWiiFitトレーナーの効果もあってか、
しずえは割と受け入れられた印象でしたね。
リドリーやキングクルールなど
「いかにも戦うキャラ」が中心の
『SP』での参戦ファイターの中では
相当に浮いているのは確かですが。
まぁ、それ以前から『マリオカート8DX』や
ゲスト出演(着ぐるみ)の
『モンスターハンター』等で
しずえちゃんが既に大暴れしていた
のもあるでしょうが。
ちなみに、この参戦ムービーは、
開発中のSwitch版『どうぶつの森』
つまり今で言う
『あつまれ どうぶつの森』の発表に
そのまま繋がるものとなっていました。
この時点では2019年発売を
目指していた『あつ森』、
後のE3 2019において2020年3月への延期
および発売日決定がなされる事となりますが、
延期となっただけの非常に作り込まれた
高い完成度の作品となり、
そしてCOVID-19による巣ごもりも追い風となり、
パッケージ版の売上のみでさえでも
『スーパーマリオブラザーズ』をも
凌ぐ日本売上となったのは
もはや周知の事実ですね。
ダウンロード版を含めた売上は、
2021年8月の任天堂途中決算発表曰く
日本国内だけで950万本、
世界市場だと3389万本にも達します。
無料アップデート最後からは
今度は有料追加コンテンツの
『ハッピーホーム』に繋がる流れと
なりましたし、
『あつ森』旋風は留まるところを知りません。
完全に任天堂のビッグタイトルとなりましたね。
●ケン、ガオガエン
・初公開:2018年11月1日
(大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct
2018.11.1 の序盤)
・配信日:―
・参戦ムービー:炎の激突
・動画の時間:2分28秒
・「参戦」までの時間:24秒(ケン)、
1分21秒(ガオガエン)
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:
20秒(ケン)、1分20秒(ガオガエン)
リュウのダッシュファイターとしての参戦が実現した リュウの兄弟弟子にて親友のケン ダッシュながら元と差異の大きな性能となりました |
そして発売前の最後のファイターとなったガオガエン 同じく『サン・ムーン』のジュナイパーと競合の末の 参戦となったそうです |
発売まであと1カ月近くとなって放送された
「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
Direct 2018.11.1」
その「スマブラSPダイレクト」第2回の序盤、
「(発売前の)最後の参戦ムービー」
として紹介されたのが
ケンとガオガエンでした。
ようやく公開の新システムである
「スピリット」の紹介、
そしてダウンロードコンテンツ(DLC)実施の
発表がメインとなる放送でしたが、
その放送の序盤に
「(DLCを除いて)最後の参戦ファイター」
の映像として流れたのが
ケンとガオガエンの参戦ムービーでした。
まず最初に現れたのは、
『ストリートファイター』での
リュウの兄弟弟子にて好敵手・親友のケン。
「あれ? 『ストリートファイター』は
もうリュウが参戦してるのに」
「という事はリュウのダッシュファイターか?」
となり、
「最後の参戦ファイターが
ダッシュファイターなの?」
とここまでではちょっと期待はずれな感じです。
…が、ケンとリトルマックの試合の様子を
暗闇の中から見る「謎の双眼」。
まだ参戦発表があることを伺わせます。
そして、ケンの勝利後に
リングへと飛び込む謎の存在。
ここで正体がガオガエンであり、
ルカリオやゲッコウガに続く
「ポケモン最新作からの
参戦ファイター」が今作も来た
と分かる形となっていました。
しかし、この暗闇から
ガオガエンが双眼を光らせるシーン。
このシーンだけで
「参戦ファイターはガオガエン」
だと見抜いたユーザーは
どのくらいなのでしょうかね?(汗)
世界は広いですから、
ガオガエンだと
見抜いたユーザーもいる気もしますが、
筆者はギリギリまで誰が参戦か
全くわかりませんでした。
「ポケモン新作からの
参戦ファイターがまだいない」
としてポケモンキャラと予想できた方は
いたかもしれませんが。
ガオガエンの参戦は「ポケモン枠の参戦」として
無難に受け止められたようですが、
事前の参戦予想議論では
「ガオガエンになるか、ジュナイパーになるか」
でポケモンの予想が割れていた感じでしたね。
理由ですが、
ジュナイパーが『ポッ拳』で
既に参戦していた一方、
アニメではサトシのモクローが進化する気配なく
(後に「かわらずの石」を武器として
使うこととなり、
一生進化しないことが確定)、
一方ニャビーは当時既に
ニャヒートに進化していたものの、
サトシの手持ちの顔役という程ではなく、
両者ともに微妙な立ち位置となっていました。
ただ、後々に
アニメポケモンの『サン・ムーン』編を見ると、
ククイ博士(ロイヤルマスク)の
手持ちとしてガオガエンが度々活躍しており、
サトシのニャヒートも
博士のガオガエンに勝利した際、
自身もガオガエンに進化した
(ただしそこで戦闘不能となり、
サトシのオガエンの戦闘場面は一切無し)
ので、『サン・ムーン』の御三家を出すなら
ガオガエンが妥当だったでしょう。
実は後に、
『ニンテンドードリーム』2019年3月号掲載の
インタビュー記事にて、
「ポケモン参戦は株式会社ポケモンと
協議したのだが、
ガオガエンにするか、
ジュナイパーにするかで議論があった」
という事が開発中に実際にあった事が
判明しています。
この議論次第ではアニメポケモンの展開も
変化していたかもしれません。
なお、アニメでのジュナイパーは、
原作ゲーム版『サン・ムーン』において
グラジオくんと共にライバルの一人であった
ハウ(声:ロイorジョーカー)の手持ちとしてしか
出番がありませんでした。
しかもサトシのモクローに
敗れるというオチです。
ちなみに、『スマブラSP』における鳴き声は
時期の関係のためか、
ククイ博士の個体やサトシの個体ではなく、
2018年のポケモン映画『キミにきめた!』に
登場する敵役のクロスの個体に
規準したものとなっています。
ゲッコウガがアニメ版の鳴き声を
『スマブラfor』に先行登場させたのと
対照的と言えますか。
鳴き声を担当したのは、
『スマブラSP』発売の
同年に亡くなった石塚運昇さんで
(アニメポケモンのオーキド博士や
ナレーションの初代担当の方)
これが石塚氏の遺作の一つとなりました。
また同氏は、後にカズヤのステージに登場する
三島平八の役としても
ライブラリ出演する事となります。
ファイターパスVol.1 + パックン
●パックンフラワー
・初公開:2018年11月1日
(大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL Direct
2018.11.1 の後半)
・配信日:2019年1月31日先行配信
翌日2月1日から有料販売
・参戦ムービー:パックンフラワー参戦!
(初公開時はスマブラロゴ無し)
・動画の時間:1分20秒
・「参戦」までの時間:36秒
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:36秒
早期購入特典でもあった DLCファイター第0号のパックンフラワー あまりにも突拍子もない参戦でしたが、 ゲーム&ウオッチら同様「サプライズ枠」だった模様 |
「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL Direct
2018.11.1」の後半、
ダウンロードコンテンツの存在の公開とともに
「早期購入特典として、必ず貰えるものがある」
として突如流れ始めた映像。
なんだなんだ? 何の映像だ? と思い見ていくと、
突如として現れた鉢植えのパックンフラワー。
そして
「パックンフラワー参戦!」
という表示でした。
早期購入特典として購入者に
無料配信されるDLCファイター第0号がまさかの
「パックンフラワー」
という斜め上というか、
どこの方角に行っているか分からない
としか言いようがない
まさかの参戦。
自分も初めてこのムービーを見た時、
何の参戦ムービーなのか分からず、
パックンフラワーが画面に出てもピンと来ず、
「参戦!」と表示が出て
「えーーー!?」となりました。
『スマブラSP』のこの日記執筆時点の
世界売上は任天堂HP曰く「2477万本」
その購入者の家族含めれば
世界で3~4000万人は
認知しているゲームタイトルだと思いますが、
「パックンフラワーが参戦する」ことを
予想していた人はいたのでしょうか(汗)。
まあ3000万人いれば
1人くらいはいたかもしれませんが。
『ファミ通』でのインタビュー記事によると、
どうやらパックンフラワーは
Mr.ゲーム&ウオッチ、ファミコンロボット、
そしてダックハントにの流れをくむ
「参戦の意外性を狙ったファイター」のようです。
桜井Dはこれを「サプライズ枠」としています
(喜ぶユーザーはどれくらいだったのかですが…)
それと同時に、
実はパックンフラワーとその系譜は、
『マリオ』シリーズへの出演数は
実はクリボーやノコノコをも凌ぐ
「出演数がダントツのザコキャラ」であり、
「ザコキャラ代表で出演のファイターを考え、
その結果パックンフラワーが選ばれた」
のだと思われます。
とはいえ、
「こんな参戦予想できるか!」
でしょうが(汗)。
参戦を受けたユーザーらは、
マイナーどころやネタキャラとして
怒るのを通り過ぎて、
「唖然とする」
といった反応が見られましたね。
ちなみに、このパックンフラワー参戦が
公開された後、
参戦ムービーはYouTubeで1ヶ月で
約84万回も再生されました。
色んな意味で大いに注目を集めたというのは
確かだったようです。
あと余談ですが、
このパックンフラワー参戦ムービー
『for』での追加ファイター(リュウ以外)の
ムービーのように
CGやアニメの無いゲーム画面のみのムービー
となっていました。
『SP』ではDLC追加ファイターでも
CGやアニメのムービーがあるのに、
パックンフラワーだけこうなっています。
何か理由があるのでしょうかね?
●ジョーカー
・初公開:2018年12月7日
(北米のゲーム授賞式「The GAME Awards 2018」で公開)
・配信日:2019年4月18日
・ムービー:The Masked Rebel
・動画の時間:2分53秒
・「参戦」までの時間:17秒
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:―
※「The GAME Awards 2018」の際は
「心の怪盗団、オタカラをいただく」
というムービーが公開。
※参戦ムービーの
「The Masked Rebel」は配信時に公開
発売直前にて海外で参戦が明かされた DLC第1号の『ペルソナ』のジョーカー ただ、発表から4カ月掛かっての配信となりました |
『スマブラSP』の発売が目前となった
2018年12月7日。
その日本時間でアメリカ(現地時間12月6日)で
開催されていた、
コンピュータゲームの年間作品の表彰式イベント
「The Game Award 2018
(ザ・ゲーム・アワード 2018)」
そこでスマブラSP発売前の
先行公開として発表されたのが
「『スマブラSP』の追加ファイター第1号として
『ペルソナ5』主人公こと
ジョーカーの出演」。
その後、ニンダイでチョイ出しなどが行われつつ
しばしの沈黙状態が続き、
2019年4月18日にて配信
および同時に参戦ムービーが発表されました。
ちなみに、
「ジョーカー」とは怪盗姿に変身した際の
チーム内のコードネーム(呼称)で、
アニメ版以降の主人公のデフォルト名としての
本名は「雨宮蓮(あまみや・れん)」といいます。
『ペルソナ』シリーズは、
派生作品の『ペルソナQ』シリーズ(3DS)を
除くとずっとプレイステーション系ハードで
展開されてきた作品であり、
参戦を意外に思う声が多数聞かれました。
一応、本家たる『真・女神転生』シリーズが
3DSやSwitchで出てたり
『女神異聞録デビルサバイバー』
などの派生作品や、
『世界樹の迷宮』といった他のアトラス作品、
そして任天堂とのコラボ作品である
『幻影異聞録#FE』などの展開があり、
任天堂とアトラスは
縁のある制作会社ではあるのですがね。
まぁ一番の理由は
「アトラスが
『やり手のロールプレイングゲーム制作会社』
として作品と共に
欧米でも高い評価を受けている」
事が大きいでしょう。
『スマブラ』は
欧米での売上が世界売上の大半なので、
欧米でも人気や高評価を得たゲームを
選ぶ必要がありますので。
なお、この後アトラスは
『ペルソナ5』の完全版
『5 ザ・ロイヤル』を発表し、
「『スマブラ』にジョーカーが来たのだから、
Switch版『ペルソナ5』も
来るんじゃいか!?」
という推測(というか要望)が
多数出る事となりました。
結局『5 ザ・ロイヤル』は
PS4のみで発売となり、
期待は打ち砕かれたわけなのですがね(汗)。
一応、その後
『ファントムストライカーズ(ペルソナ無双)』
がSwitchにおいても
展開される事となったのですが。
●勇者
・初公開:2019年6月12日
(Nintendo Direct E3 2019の冒頭)
・配信日:2019年7月31日
・参戦ムービー:伝説の勇者
・動画の時間:3分11秒
・「参戦」までの時間:1分07秒
・筆者が誰が参戦かまで
わかるまでかかった時間:1分
※このファイターから
「つかいかた」動画が登場
『ドラゴンクエスト』からのゲスト参戦となった勇者4名 E3 2019冒頭に世界中に手大々的発表されました |
『スマブラSP』発売から半年にて、
ジョーカー配信から約2ヶ月後に開催となった
2019年6月12日の「NintendoDirect:E3 2019」
その冒頭で
いきなりスマブラ参戦ムービーのロゴが流れ、
闇のダーズの軍勢と戦うリンクの元へ
馬で駆けつける謎の影。
そして到着すると闇が晴れ、
『ドラゴンクエスト』の
「序曲」(ドラクエのテーマ曲)
と共に姿を現したのが
『ドラゴンクエスト11』の主人公
あらため勇者でした。
『FF』に続き、
『ドラクエ』もゲスト参戦する形となりました。
そればかりか、11だけでなく、
過去の『ドラクエの3・4・8』の主人公も
色替え扱いで参戦するという
超豪華仕様なオマケ付き。
日本では
「『FF』からクラウドが参戦したのだから、
『ドラクエ』から来てもよいのでは?」
「けど『ドラゴンクエスト』が人気なのは
ほぼ日本のみだから、
世界で見ると難しいはず」
など以前から『ドラゴンクエスト』の参戦予想は
様々な憶測が流れており、
この『ドラクエ』参戦を
歓迎する声が多数聞かれた一方、
世界的には認知度のない作品の参戦を
驚く声も聞かれました。
この参戦ムービーの直後、
Switch版『ドラクエ11S』の
海外向け宣伝が長々と流れており、
どうやら勇者の参戦を決めた任天堂側としては
「海外の『ドラクエ』売上サポートを
している身として、『スマブラ』を介して
『ドラクエ』の海外知名度を広めたい」
という意図および経営戦略があっあようです。
ただし、楽曲に関しては
非常に貧相なラインナップであり、
各勇者の出演作品の
フィールド曲とザコ戦曲のみの
実装となりました。
故・すぎやまこういち氏の数々の名曲は勿論、
出演している『3』と『8』の
ラスボス曲は名曲中の名曲として
非常に名高いものの為、
それらの実装がなされないのは
残念だという意見が多数でした。
これは『fスマブラor』から同様のまま
2曲しか提供ができなかった
クラウドくんおよび『FF7』に
引き続きの事態であり、
「スクエニは権利に厳しい、ケチだ」
といったユーザーの意見も上がりました。
後のセフィロスの時の桜井D曰く、
これはケチなわけではなく
「楽曲の貸出は権利関連が非常に大変で、
その為スクウェア・エニックスの楽曲は
セフィロスの時まで多く提供できなかった」
そうですが、
スクエニがそこまで貸出しにくいのは
何が理由なのでしょうかね?
『ドラクエ』は楽曲を
すぎやまこういち氏およびすぎやま工房に
外注していたのが理由ではと推測できますが
クラウド参戦時の『FF7』は不明です。
後の桜井Dのコラム、
および『ドラクエ11S』発売時のweb放送による
参戦の裏話ですがと
『ドラクエ』は元々は
「主人公キャラ同士が戦うのはタブー」
という派生作品におけるルールが
あったのだそうです。
ですが、『ドラクエ』参戦要望を受けた
原作者の堀井雄二さんが
「『ドラクエヒーローズ(ドラクエ無双)』が
あったのだし、もう構わないだろう」
と許可したことで参戦が実現したそうです。
参戦した主人公については、
最新の『11』と定番の『3』は
最初から決まっており、
欧米での認知度が高い作品だからと『8』を
堀井雄二氏が提案して採用され、
(『8』は欧米ならび海外で
初めてヒットした『ドラクエ』)
最後に『1』勇者か『4』勇者かとなり、
『4』に決まったのだそうです。
裏話としては、人気作品である『ドラクエ5』も
候補とした上がっていたそうなのですが、
主人公が勇者ではない
(『5』は主人公の息子が勇者)、
公式ビジュアルの武器が剣ではなく杖
(剣を装備して使うことはできる)
などの為、除外されたのだそうです。
なお、桜井D曰く当初は
「ドラクエは伝統で音声が入らない」として
キャラを喋らせない方針だったそうですが、
(ロックマンなどがその方針を取っていますね)
その『11S』でフルボイス化となった事から
音声を導入に変更したのだそうです。
また、桜井Dが新ファイターを
実演・解説する動画
「○○のつかいかた」は
この勇者の配信から開始されました。
限られた広告予算の中、
追加コンテンツを知って、買ってもらうには
どうすべきかと思い、
始めた企画だったようです。
●バンジョー&カズーイ
・初公開:2019年6月12日
(Nintendo Direct E3 2019の後半)
・配信日:2019年9月5日
(Nintendo Direct 2019.9.5の途中で発表)
・参戦ムービー:仲間たち
(初公開時はスマブラロゴ無し)
・動画の時間:2分27秒
・「参戦」までの時間:1分09秒
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:46秒
まさかの参戦実現となったバンジョー&カズーイ 後の話によると、実はマイクロソフトはアッサリ貸出OK レア社からは大歓迎を受けたんだとか |
勇者と同じくE3 2019で発表となったのが
バンジョー&カズーイ。
2002年での開発・権利元のレア社売却で
マイクロソフト(=Xbox)に版権が移行したのに
まさかの参戦実現となりました。
勇者発表のあった「NintendoDirect:E3 2019」、
後半にて突如として
キングクルール参戦ムービーと同じ映像…
と思わせてドンキー達とクルールの戦闘シーン、
そしてクルールがドンキーたちとくつろぐという
似て非なるムービーが流れ始めました。
そんな中、小屋の中に投げ込まれる
1つのパズルピース。
参戦ファイターの原作を知るユーザーだったら
「まさか!?」
となる光景だったようです。
そして小屋の前に現れたのは、
そのパズルピースの原作主人公…
…じゃなくてダックハント。
クルール参戦でのデデデ陛下と同じノリ。
「んなわけ無いだろ!」とばかりに本人が登場。
権利がマイクロソフトに移行した
かつてのドンキーの兄弟作の主役、
バンジョー&カズーイが
まさかの参戦となりました。
しかし改めて、バンジョーたちは
「よく権利問題をクリアできたな」
という参戦でしたね。
バンカズを貸し出すなんて、
敵(任天堂)に塩を売るようなことなので、
なんで行ったんだ…
…かと思ったら、桜井Dのファミ通コラムや
「バンジョー&カズーイのあそびかた」によると、
マイクロソフト側は
わりとアッサリ貸し出しに応じてくれたようで、
レア社からに至っては大歓迎を受けたそうです。
その後、Switchオンラインの
N64タイトルとしても
バンカズが予定に含まれているなど、
任天堂とマイクロソフトは競合相手であるはずが
友好関係にもあるという数奇な間柄
のようですね。
これは『マインクラフト』関連全般でも
言えることですな。
ちなみに、バンジョー&カズーイは
以前から強い参戦要望があり、
ユーザー間の投票によっては
1位を記録したこともあったのだそうです。
ニンテンドー64で任天堂発売の元で
バンカズ作品が展開されていた最中に
初代「スマブラ拳!!」Webサイトで行われた
「スマブラ2があったら出てほしいキャラ」
というアンケートでは、
日本でも8位を記録していました。
また前述のように、
『スマブラfor』の「スマブラ投稿拳」でも
世界得票数の上位に食い込んでいたそうで、
このことからも海外人気があったこと、
および「投稿拳」の影響で
選ばれたということが推測できます。
やはりというか海外では反響が凄かったようで、
ダイレクト視聴を自撮りしていた動画では、
発狂とも言えるすごいはしゃぎ具合でした。
日本向けのドラクエ勇者、
欧米向けのバンカズという構成で
E3ダイレクトを作ったのかもしれませんな。
●テリー
・初公開:2019年9月5日
(Nintendo Direct 2019.9.5の途中で発表)
・配信日:2019年11月6日
・参戦ムービー:100メガショック!
・動画の時間:2分34秒
・「参戦」までの時間:1分28秒
・筆者が誰が参戦かまで
わかるまでかかった時間:1分28秒
※初公開時は「[速報]挑戦者 現る!」という
冒頭部が異なるとともに
テリーのスマブラSP内画像の無いムービー。
※現在の参戦ムービー「100メガショック!」は
「テリーのつかいかた」で公開
『ストリートファイター』に続く 格闘ゲームからの参戦となったテリー かつてのSNK作品を意識した特異な参戦ムービーでした |
「NintendoDirect 2019.9.5」にて、
バンジー&カズーイがダイレクト終了後から
配信開始となるニュースと共に
参戦が発表・公開されたのがこのテリーでした。
ちなみにフルネームは「テリー・ボガード」
リュウとケンに続く
有名格闘ゲームからのゲストとなりました。
バンカズの話の後、
「そして…」として
新たな参戦ムービーがはじまり、
今やレトロゲーム機であるネオジオ、
およびSNKからの参戦である事が明かされ、
『キング・オブ・ファイターズ』の
オープニングをオマージュした画面、
そして過去のSNK格ゲーを
再現したドット絵の数々が流れ、
皆が『スマブラ』招待状を
手に入れようとしてきて、
最終的に招待状を得たのが
SNKの格闘ゲームの元祖である
『飢狼伝説』の主人公・テリー
だという流れでした。
テリーおよびSNK枠の参戦の理由は
桜井Dは明言をしていないのですが、
(まぁ決めたのは任天堂側ですけど)
海賊版を含めてSNK作品の認知度が高い
アジア地域のゲーマーの取り込み、
およびリュウとケンの支持層を含めた
「格闘ゲームから『スマブラ』に
移行してきたゲーマー」
の確保を意識したものだと思われます。
ですが、
もう『飢狼伝説』が古い作品である事、
『キング・オブ・ファイターズ』も
格ゲーマニア向けの作品である事から、
「誰このキャラ?」という反応が
非常に多かったです。
世代によってはネオジオが何なのか分からない
というユーザーも多かったようで…
それも踏まえてで、「[速報]挑戦者 現る!」では
ゲーム発売年度の歴史を最初に紹介し、
その後の「テリーのあそびかた」でも
ネオジオの紹介があったのでしょうが。
ちなみに、
後の桜井ディレクターのコラムによると、
この参戦ムービードット絵はSNKではなく
バンダイナムコが制作しており、
かつて『源平討魔伝』(アーケード版は1986年)
などの画面を手掛けてた
御年60歳(当時)の大ベテランドット絵職人の
作品なんだそうです。
また、
「ファイターパスVol.2(6人目以降)の
制作が決定」
はこのテリー参戦の直後に発表でしたね。
「特報」とされていましたな。
事実、ユーザーにとって大ニュースでしたが。
●ベレト/ベレス
・初公開:2020年1月16日
(「???のつかいかた」の序盤で発表)
・配信日:2020年1月29日
・参戦ムービー:風花雪撃
・動画の時間:4分10秒
・「参戦」までの時間:
1分32秒(ベレト)、2分48秒(ベレス)
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:15秒
DLC第5弾にて、 当初の予定では最後のファイターとなるはずだった ベレト/ベレス 新作からの参戦という形ですが、『FE』多すぎの意見も |
「NintendoDirect 2019.9.5」以降、
総合ニンダイがめっきり無く、
そんな中の2020年1月14日に突如発表された
DCLファイター5人目の公開と紹介を行う
「???のつかいかた」。
そして本放送の1月16日の放送序盤にて
ようやく明かされた参戦ムービーは
『ファイアーエムブレム風花雪月』のもの。
そして判明した
ファイターパスVol.1最後の参戦ファイターは
その主人公出である先生こと
「ベレト/ベレス」でした。
急に他社ゲストじゃなくなったり、
ロイやカムイと同じパターンでの
参戦で色んな意味驚かせました。
発売当初予定していた最後のファイターが
まさかのまたしても
『ファイアーエムブレム』からの参戦で
当然の如く賛否がありましたが、
DLCファイターのラインナップは
任天堂側が経営戦略を踏まえて決定しており、
桜井Dの『ファミ通』コラムによると、
任天堂が「作品の鮮度」をテーマに
DLC開発中の時期にも制作可能な
新作ゲームを選んだ結果、
『FE風花雪月』に白羽の矢が立ったそうです。
一方、それを受けた桜井Dも
「既に『ファイアーエムブレム』キャラも
剣士キャラも多すぎる」
と悩んだそうで、
それを踏まえて差別化の為
(及び原作のテーマを落とし込むため)として
槍・斧・弓矢を使うファイターとなったようで、
参戦ムービーでも
この「剣以外の武器も使う」事を
強調していましたね。
また、偶然ではありますが、
メインの剣も普通の刀剣ではなく
蛇腹剣(ガリアンソード)となっていたのは
差別化として幸いな事でしたな。
参戦作品としては上記の理由で
微妙な評価だったベレト/ベレスでしたが、
「あそびかた」動画の評価
および実際の使ってみての評価は
「多彩な武器」というコンセプトが
面白く評価され、
それなりなものであったようです。
そしてこの「???」改めて
「ベレト/ベレスのつかいかた」動画後半にて、
ファイターパスVOL.2が
「1人2人追加どころか、
Vol.1よりも多い6人の参戦を来年中までに」
「ちなみにメンツは既に決定済み」
(上述のようにソラをここでねじ込んだ)
である事が明かされて、
大いに盛り上がる事となりました。
ファイターパスVol.2
●ミェンミェン
・初公開:6月22日
(「ARMSファイターのつかいかた」
の序盤で発表)
※Nintendo Direct mini 2020.3.26にて
『ARMS』からの参戦があることが
既に発表されていた
・配信日:2020年6月30日
・参戦ムービー:ラーメン大好き娘さん
・動画の時間:2分54秒
・「参戦」までの時間:1分45秒
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:9秒
ファイターパスVol.2の 最初のキャラとなったのがミェンミェン 原作プロデューサーの意向で参戦という意外な理由でした |
ベレト/ベレスがニンダイ以外で発表され、
その後も総合ニンダイが無い中、
ようやく一応の形で公開された
「NintenidoDirect mini 2020.3.26」。
そこでファイターパスVol.2の1人名(通算6人目)が
Switchの『ARMS』からの
参戦ファイターであること、
そして6月に正式発表と配信を
予定している事が明かされました。
この2020年6月の北米のE3は
COVID-19の影響で中止となり、
いつ発表がなされるのかが気掛かりな中、
6月19日(金)深夜23時に突如として
翌週月曜に
「ARMSファイターのつかいかた」配信
および誰が参戦なのかを
明かすと発表されました。
そして参戦が明かされたのがミェンミェン。
アニメムービーでの参戦ムービーとなり、
ファルコン役の堀川りょう氏が
この為だけに初代『スマブラ』以来のアフレコ、
そしてまさかのファルコン・ランチ公式化など
色んな意味で驚かされました。
ミェンミェンが人気がある
キャラクターとは言え、
スプリングマンやリボンガールなど
「『ARMS』の顔」を押しのけての参戦は
驚かせる結果となりましたが、
「つかいかた」によると人気だけでなく、
「原作の矢吹光拓Pの希望」
というごく私的な意見も
混じっていると明かされ、
視聴者をズッコケさせる形ともなりました。
職権乱用では…
また、この回から「つかいかた」は
COVID-19の影響を受ける事となり、
この回とマイクラ組・ホムラ/ヒカリは
桜井政博Dの自宅での自撮りとなり、
英語版「つかいかた」では
これ以降は音声吹替が無くなって
最終回までずっと字幕放送となりました。
●スティーブ/アレックス/ゾンビ/エンダーマン
・初公開:2020年10月1日
(新ファイター発表の放送がYouTubeで
「新ファイター参戦!! 2020/10/1」
として同日23時から放送される)
・配信日:2020年10月14日
・参戦ムービー:目を合わせてはいけません
・動画の時間:3分03秒
・「参戦」までの時間:53秒
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:50秒
ギネスでの売り上げ記録作品である『マインクラフト』 そこからのゲスト参戦となったスティーブ 採掘・クラフトはプログラマーにとって地獄だったようです |
スティーブ(男性アバター)だけでなく、 アレックス(女性アバター)、 そして敵のゾンビやエンダーマンも色替え扱いで 参戦となりました |
2020年9月30日、突如として
翌10月1日23時より
「『新ファイター参戦発表!!』を放送する」
と発表があり、そこで発表されたのが
スティーブ/アレックスら
『マインクラフト(マイクラ)』のキャラでした。
これは日本時間10月4日午前1時に開催・放送の
「マインクラフト・ライブ(Minecaft LIVE)」に
合わせての発表タイミングとなったようです。
余談ですが、この発表の際の23時、
Twitterで機能不全が起きて
一切のツイートが出来なくなる
という事態に陥り、
この発表と紐づける意見が出ましたが、
これはただの偶然の一致で、
参戦とは無関係でしょうね。
その見解の理由ですが
「『マインクラフト』が来る」とは
前情報出ておらず、
その他の発表ではTwitterにエラーは出てなく、
日本だけで70~80万人が同時視聴していた
ソラ参戦発表の際の歓喜ツイートでも
何事もありませんでした。
なので、「たまたま一致してしまった」
と自分は考察しています。
初公開時の桜井Dの動画で語っていた
任天堂から『マイクラ』を出せないかと
提案された時の意見
「…簡単に言ってくれますよね」
「魔法か何かと思ってるのではないでしょうか」
「プログラマーは大変です。死にます」
「だから言ってやりましたよ」
「はい!できます」
は笑いを誘いましたね。
よっぽどの理由が無い場合は
断らない(断れない?)というあたり、
さすがプロだといえますか。
しかし冗談抜きで「採掘」と「クラフト」は
プログラム組むの地獄だっただろうな(汗)。
原作らしさのこだわりで
「エンジョイ乱闘ルールの場合は、
地形ごとに掘れる素材が異なる」
という要素を一から作って入れるのですから…
ガチ(笑)乱闘のようにどこでも
掘れる素材を均一化したほうが
プログラミングは遥かに楽だったはずですが…
…それをわざわざ入れるのが
『スマブラ』なのでしょうね。
また、『マインクラフト』は
元々Mojang社のインディーズだった作品を
マイクロソフトが買収したもののため
原作者との権利的な問題が大きかったようで
「原作版の楽曲を使用する事が出来ない」
(原作の作曲者のローゼンフェルド氏が
首を縦に振らなかった模様)
という事態となり、
桜井Dは『ファミ通』の自身のコラムにて
「『スマブラ』シリーズ通して
最大の危機だった」
とさえ述べていました。
結局は『マイクラ』派生作品の
楽曲を編曲する形でどうにかなりましたが、
派生作品も無理だったら
どうなっていたのでしょうか?
参戦自体が取り消しか、
それとも原作っぽい独自の楽曲を
代わりに入れていたのでしょうかね?
●セフィロス
・初公開:2020年12月11日
(北米のゲーム授賞式
「The GAME Awards 2018」で公開)
・配信日:2020年12月23日
※「セフィロスチャレンジ」の景品として
12月18~23日10時まで先行配信された
・参戦ムービー:片翼の天使
・動画の時間:3分11秒
・「参戦」までの時間:1分0秒
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:―
ファイターパスおよびゲストファイターで 初の悪役の参戦となったセフィロス ジョーカーと同じく「ザ・ゲーム・アワード」にて 参戦発表がなされました |
2020年12月10日深夜23時、
再び突如として明日12月11日9時のイベントにて
新ファイター8人目の発表が行われると
告知がありました。
発表がなされるイベントは
北米開催の「The Game Award 2020」
つまりジョーカーの発表がなされたイベントの
2020年版となります。
どうやら『スマブラ』と縁がある
イベントとなっているようです。
そこで発表された新ファイターが
クラウドくんと同じ作品
『ファイナルファンタジー7』の
ラスボスであったセフィロスでした。
今作スマブラのラスボス片割れである
キーラを一刀両断するという
衝撃的なムービーと共に参上し、
同時に海外では
「日本語バリバリのセフィロス」
(英語を一切話せないセフィロス)
という違う意味で衝撃的な登場だったようです。
「つかいかた」および桜井Dのコラムによると
「悪役キャラを参戦させたい」
という任天堂の考えがが原点だったようで、
その中で世界的な認知度もあるセフィロスが
選出された形のようですね。
そしてセフィロス参戦は
ファイターパスで初の悪役キャラにて、
ゲストファイターとしても初の悪役キャラ
の参戦となりました。
「セフィロスはボスキャラである」と強調しての
先行配信および腕試しとして
「セフィロスチャレンジ」が期間限定で
開催されたりもしました。
期間限定でのイベントなのに相当に凝っており、
実際に作ってみたらプログラマーが
トンデモなく大変だったそうですが、
ユーザー的には良い思い出となりましたね。
期間限定なのがホント残念でした。
また、スクウェア・エニックスにおける
楽曲のょくの権利り問題が
ここでどうにか解消されたそうで、
(勇者の項目で述べたように、
どのようなしがらみだったのかは不明ですが)
セフィロスについては原曲・編曲含め
原作『FF7』の楽曲多数が配信されました。
贅沢を言えば、『FF』全体から
各作品の名曲が来たら嬉しかったのですが…
それはさすがに贅沢ですよね(汗)。
●ホムラ/ヒカリ
・初公開:2021年2月18日
(Nintendo Direct 2021.2.18の冒頭で発表)
・配信日:2021年3月5日
・参戦ムービー:ある日 ホムラがいなくなった
・動画の時間:4分36秒
・「参戦」までの時間:
1分44秒(ホムラ) / 2分40秒(ヒカリ)
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:―
(処理落ちのため回線がつながった際の画面が
ちょうど「ホムラ参戦!」だった)
モノリスソフト制作ムービーでホムラ参戦 要望が非常に大きかった『ゼノブレイド2』からですが 『for』のクロムに続いてまたしても主人公不参戦に |
ホムラだけでなくヒカリも参戦 『for』でいったん廃止された変身型ファイター再登場に これがレックスではなくこちらが参戦の決め手だった模様 |
1年5ヶ月ぶりの総合ニンダイとして放送された
「Nintendo Direct 2021.2.18」
このニンダイは事前に
「『スマブラSP』や新作ゲーム等の情報を…」
と告知されていたため、
どこで、どんな新ファイターが発表されるのか
注目されていました。
そして、ニンダイ開始で初めての映像で
流れてきたのは『ゼンブレイド2』の映像。
だが、過去の流用ではなく新規の映像で、
しかも『スマブラ』だったとしても
レックスくん(主人公)ではなさそう。
じゃあこれは一体?
と現れたホムラが招待状を手にしながら
「大乱闘に招待されたのですもの!」と。
レックスくん
「えぇ!? オレが参戦するんじゃないの!?」
新ファイターは参戦が熱望されていた
『ゼノブレイド2』からではありましたが、
(桜井Dもニンテンドードリーム誌上にて、
発売直後の環境を見ると
『ARMS』や『ゼノブレイド2』がいないのは
不自然なくらいだが、
開発期間的に仕方がなかった…、
という旨を述べていました)
まさかの主人公レックスくんではなく、
ヒロインのホムラだったとという展開。
全作『スマブラfor』での
「クロムではなくルフレ」のデジャヴとなる
流れでした。
クロム
「俺の出番は…無いのか…」「なくはないです」
そしてホムラ単独の出演ではなく、
もう一つにて本来の人格である
ヒカリに変身することで
能力の切り替えを行うことができるという、
『スマブラX』までのゼルダ姫やサムスのような
性質を持つ事が明かされ、驚かされました。
ちなみに、このホムラ/ヒカリのムービーは
普段の参戦ムービーを作っている
株式会社デジタル・フロンティアではなく、
原作開発元のモノリスソフトが制作しています。
それ故に原作のモデリングキャラを
ふんだんに使ったゲーム画面そのものな
参戦ムービーが作れたそうです。
なお、上記のようにこのムービーの時間は
「4分36秒」であり、
『SP』の参戦ムービーで最長。
長い印象があるソラよりもさらに長いです。
ただこれは、ホムラとヒカリの2名を
落とし込んでいるというのもあるでしょうが。
参戦の理由は
「『ゼノブレイド2』からの参戦ができるか」
からだったそうで、
詳しくは自分が昔書いた日記
「スマブラSP:桜井Dコラムで語られたホムラ/ヒカリの参戦の詳細と小ネタについて」
を読んでほしいのですが、
「レックスとホムラを共闘させたいが、
ゲーム機の処理能力的に無理」
「無理にレックスを出すよりも、
ホムラで色々した方が面白いだろう」
「ホムラならヒカリとの切り替え(変身)で
独自の個性を出せそう」
といった理由から、
このような形になったそうです。
未だにレックスを出してほしかった
という意見もあるので、
これが正しかったのかは疑問も残りますが(汗)。
ただ、『スマブラ』の続編が出たとしても、
『ゼノブレイド』シリーズ新作における
(『3』か『クロス』など派生作かは不明ですが)
主人公へと参戦枠が
切り替わる気がするのですよね…
レックスくんの未来はどうなるのか。
●カズヤ
・初公開:2021年6月16日
(Nintendo Direct E3 2021の冒頭で発表)
・配信日:2021年6月30日
・参戦ムービー:鉄の拳
・動画の時間:2分27秒
・「参戦」までの時間:34秒
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:32秒
『スマブラSP』開発元のバンダイナムコから 2人目の参戦となったカズヤ 同時にテリーに続く格闘ゲームキャラにて、 セフィロスに続く悪役(主役ではある)の参戦となります |
Web開催という形で2年ぶりに開催された
E3に合わせて放送された
「Nintendo Direct E3 2021」
その冒頭で参戦が発表されたのが
『鉄拳』の主人公の片割れ、
カズヤ(三島一八)でした。
前の日記でも述べましたように、
『鉄拳』シリーズは世界的に見ると
コンシューマーゲーム版だけでも
4700万本も売れているという
バンダイナムコで世界最多売上ゲームであり、
パックマンに続いてバンナムから参戦させるなら
妥当な作品だったといえますが、
自分の周囲では「誰?このキャラ?」という
意見が多くを占めていました。
テリーの時も思ったのですが、
『ストリートファイター』以外の
格闘ゲームへの風当たりってキツイですね(汗)。
そして前述のとおり、
ソラが滑り込み参戦とならなければ
このカズヤが最後のファイターとなる予定
だったようです。
…先ほど述べた風当たりの厳しさと共に
参戦時には
「これが最後なの?」と
微妙な空気となってしまう気がしますね(汗)。
『鉄拳』ファンには悪いですが、
ソラが最後になってくれて良かった…
実は桜井ディレクター、
自身の『ファミ通』連載コラムの単行本にて
『スマブラfor』開発時における
パックマン参戦についての回
「VOL.456 最初の意図がランドマーク」
の単行本後書きにおいては
パックマン以外にバンナムから参戦があるなら
(カズヤではなく)三島平八(カズヤの父)だと
していました。
具体的に、単行本で書かれた原文は
(桜井政博のゲームを作って思うこと2、
187ページのパックマン参戦振り返り)
編集者:バンダイとナムコということでは、
(パックマン以外に)
ほかに候補に挙がっていた
キャラクターはいたんですか?
桜井:いないです。
基本的にキャラクターは最初に考えて、
作れるだけ作るようにしていますから。
でも、考えられるものとしては
『鉄拳』の平八などがありましたね。
編集者:平八!
桜井:そうです。
だけど、平八を『スマブラ』のルールで
動かすのは難しい……。
となっており、
この時点で既に
「『鉄拳』を参戦させるのは
原作のシステム的に難しい」
と述べていた事が分かります。
実際にも、「つかいかた」によると
カズヤを原作をそのまま踏襲して作ったら
「ビックリするくらい弱かった」
ため、頓智(トンチ)を利かせるようにして
「一見して『鉄拳』っぽいが全くの別物」
に作り替えて、
『スマブラ』に落とし込んだそうです。
話を少し戻しまして、
なぜ平八ではなくカズヤになったかですが、
「つかいかた」によると
カズヤの持つ「デビル化(悪魔変化)」を使えば
「『スマブラ』らしい事」が可能でないかと
桜井Dは考え、平八はデビル化を持たない事から
(デビルの力はカズヤの母方の能力)
平八ではなくカズヤを選んだ、
ある意味でカズヤを選ぶしかなかったようです。
最新作の『鉄拳7』のシナリオにて
平八が死亡するらしいとのもありそうですが。
この平八にしなかったエピソードは、
桜井Dの構想と、実際に作ってみないと
分からない事の差異がある事を
示すエピソードとなったといえますか。
●ソラ
・初公開:2021年10月5日
(「スマブラSP 最後のスペシャル番組」
として「つかいかた」と合わせて放送)
・配信日:2021年10月19日
・参戦ムービー:最後のカギ
・動画の時間:4分00秒
・「参戦」までの時間:2分20秒
(ソラ登場までは1分42秒)
・筆者が誰が参戦か
わかるまでかかった時間:1分23秒
そして改めて最後のファイターのソラ 参戦要望の多さながら権利的に難しいとされてましたが それを解決してファイターパスのトリを飾りました |
そして、最後の追加ファイターとなったソラ。
各所でソラの参戦要望は出ていましたが、
筆者としては前述したように
「ディズニーの壁が厚すぎる」
ので無理だろうと考えており、
(同様の見解は他者もあったようです)
参戦ムービーでディズニーマークと
キーブレードが出たときは
「まさか!? 権利どうにかなったの!?」
と驚かされました。
そして述べたように、
実はソラは前作『for』で実施された
アンケート「スマブラ投稿拳」において
本当はベヨネッタ以上の票を獲得した
「世界得票数1位のキャラ」だったこと、
しかしやはりというかディズニーという
「権利の壁」で参戦できなかった
という事が6年越しに明かされました。
コラムであったように
奇跡的な巡り合わせがあったとはいえ、
ディズニーと権利関連の交渉をして
参戦を実現させた任天堂の権利関連部署の方々、
ほんと頭下がります。
『スマブラSP』の〆としては
申し分ないサプライズな参戦となりましたね。
長かった『スマブラSP』も
これで一区切りに
桜井Dや今後や
『スマブラ』はどうなるか
さてさて、いつも以上に
大変な超長文となってしまいましたが、
今回の日記は以上です。
『スマブラSP』が初発表された
2018年3月から3年7ヶ月、
実際に『スマブラSP』が発売された
2018年12月から2年10ヶ月が経ち、
遂に『スマブラSP』の大規模アップデートは
終了となりました。
(厳密にいうと、今後もamiibo対応や
バランス調整といった更新を行う模様です)
実は『スマブラfor』が
2011年のE3で開発開始を表明、
2012年にバンナムが開発となったと発表、
2013年に画像公開を開始し、
2014年に発売、
そしてDLCが2016年2月までと
発表から4年8ヶ月の付き合いだったので、
ユーザーが発表から寄り添っていた期間的には
『for』の方が長かったりはしますがね。
(『SP』が発表から比較的すぐの
発売となったのが大きいでしょうが)
しかし発売後からのアップデート期間でいうと
当初の予定を変更してパスVol.2を制作し、
発売から3年近くも更新が続いた
『SP』のほうが充実感あるものだったのは
事実でしょう。
桜井Dが発売直前ダイレクトで述べていた
格言というか魂の声
「私はいつ休めるのでしょうね?」
のように、
開発者はトンデモなく大変だったでしょうが、
そのお陰で3年以上も誰が参戦するかの
ワクワクを楽しみ続ける事ができましたね。
『スマブラ』開発陣の皆さん、
本当にありがとうございました。
桜井政博Dはこれを機に
2002年から長らく続けていた
『ファミ通』連載コラムを辞める事を決め、
コラム終盤や最近のweb番組出演でも
しばしば
「リタイア・辞め時や潮時」
について述べていたなど、
故・岩田聡社長からの
「最後のミッション」
(ほぼ日刊イトイ新聞で使っていた表現
であったSwitch版『スマブラ』を終えた後は
ゲームクリエイターから離れるのではとも
見られる話をし始めており、
今後の桜井Dや『スマブラ』がどうなるかは
現状では不透明です。
ですが、どのような形であれ
桜井Dがゲームに関わるのであれば応援を、
誰かが意思を継いで
『スマブラ』を作るのであれば
それを歓迎したいです。
改めまして大変長くなりましたが、
この辺で日記を締めますね。
ではでは、長文失礼いたしました~
『スマブラSP』もこれで一区切り 開発者の皆さん、 ありがとうございました |
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