2023年8月28日月曜日

キャプテン★レインボー10周年! 勝手に熱く紹介してみる ※15周年記念で部分加筆修正

こんばんは、マサムネです。

8月ももう暮れですな。
まだ暑さはしばらく続くようですが。

先日、オフ会でMiiverseで
出会った方と直にお会いでき、
その事を日記に出来ないかなぁと
思っています。

それ以前に、
書き掛けの日記について
どうにかしろって話ですがね(汗)。


ではでは、本題にまりいます。

※追伸
 2023年8月28日に
 お題の『キャプテン★レインボー』
 15周年に伴って、10周年時から変化した
 ゲーム状況に合わせた追伸を
 加えるなど、若干アレンジしました。

Wiiの個人的な稀代の名(迷)作

『キャプテン★レインボー』が

発売10周年を迎えました

さて、本日2018年8月28日、
かつてWiiで発売された
稀代の名(迷)作ゲーム
キャプテン★レインボー』が
発売10周年を迎えました。

まぁ大抵の方からすれば
何それ? そんなゲームあったの?
でしょうがね(汗)。
Wiiで2008年8月28日に出た「裏スマブラ」
『キャプテン★レインボー』
後述するように、
この作品は
ユニークとされることが多い
「ラブデリック系」という作品でも
特にぶっ飛んだ要素や
シュールさの多い作品であり、
迷作」と捉えるユーザーが
多い作品です。

ですが、筆者は個人的に
他に真似できない要素だらけの作品
であると共に
序盤のシュールさと
終盤のシリアスさのギャップ」から
稀代の隠れ名作」と感じている作品です。

下の写真のように、
かつてのMiiverseでは、
5周年記念時に
絵心が無くヘタクソながらも
記念イラストを描いて
アップしたくらいです。

それから更に5年の月日が経って、
発売から10周年。
多くの人が知らず、
そして歴史に埋もれて
忘れられていくだろうこの作品を
今回の日記では
紹介していこうかと思います。

かつてのMiiverseで投稿した5周年記根イラスト。
ゲームの「あるシーン」をモチーフに描いたものとなっています。



そもそも、『キャプテン★レインボー』、

および「ラブデリック系」って何?

さて、『キャプテン★レインボー』
およびその源流たる
「ラブデリック系」が何か
分からない人も多いでしょうから、
その紹介をしようかと思います。

ラブデリックとは?

まずは「ラブデリック系」から。

ラブデリックとは、
90年代後半に存在したゲーム開発会社で、
「ラブデリック系」とはそこが開発した
『moon(ムーン)』という
ゲームを源流とする
アドベンチャーゲームの系譜の事です。

1997年に発売された『moon(ムーン)』
アンチ・ロールプレイングゲームと言うべきその内容は
衝撃を与えるとともに話題をさらいました。

この『moon』は主人公が
架空のロールプレイングゲームの中に
入ってしまうという内容なのですが、
そのゲームの中の世界の勇者が
民家に入って勝手にタンスを物色する
だったり
経験値稼ぎと称して動物を虐殺する
だったりと、
典型的なロールプレイングへの
皮肉や批判がたっぷりで、
終盤にはついには
ゲームそのものへの
皮肉や疑問符が掲示されたりと、
アンチ・ロールプレイングゲーム
とでも言うべき
アドベンチャーとなっており、
非常に大きな衝撃を与えました。

ちなみに、
開発者の筆頭たる
「西健一」氏を初めとした
開発者陣は
かつて旧スクウェア
(現在のスクウェア・エニックス)
に在籍していた方々で、
あの
『スーパーマリオRPG』などの
開発にもかかわった
「ロールプレイングゲーム開発の実力者」
とでも言うべきメンバーであり、
それが敢えてアンチテーゼに
取り組んだとも言えますね。

※追伸(2023年8月28日)
 その後、『スーパーマリオRPG』は
 Switchでリメイク版が
 発売される事となりました。
 2023年11月17日発売予定。


この『moon』および
それを原点・源流とした
アドベンチャーゲームは
王道でないのを前提とした世界観やシナリオ
スタンダードなゲームとは異なり、
 作品の独特の雰囲気そのものを楽しんでいく
哲学性を含んだ作品の主軸テーマ
というロックな流れとなっており、
「王道でない」ゆえに
人(ユーザー)を選ぶものと
なっていますが、
同時にそれに惹かれるファンを
獲得することとなりました。

※追伸(2023年8月28日)
 その後、『moon』は
 2019年10月10日に
 移植版がSwitchにて発売されました。
 (最初はダウンロード版のみで、
  後にパッケージ版も発売)
 近年流行りのリマスターではなく、
 限りなく原作を忠実に再現した
 移植となっています。


その後、開発元のラブデリックは
解散していくつかの会社に分かれ、
先程述べた西健一氏の立ち上げた
スキップ」という会社は紆余曲折あって
最終的には任天堂のセカンドパーティとなり、
ギフトピア』を皮切りに
任天堂の元でゲームを制作し、
後に『ちびロボ!』シリーズで
知られるようになることとなります。
スキップが任天堂と提携して
『ギフトピア』を作るまでの詳しい流れは
『ほぼ日刊イトイ新聞』の記事
「樹の上の秘密基地」における
Hello , Hello , Hello ,『ギフトピア』!!
を閲覧ください。
アドベンチャーの『ちびロボ!』シリーズ
(写真は第1作目のパッケージ)
実はこれもラブデリック系作品の系譜です。

ちなみに、スキップ解散後に立ち上がって
2018年現在も存続している会社の一つが
ザ・ローリングウエスタンシリーズ
バンプール」であり、
そのバンプールが作った
ラブデリック系アドベンチャーゲームが
もぎたてチンクル ばら色ルッピーランド』、
およびその続編
いろづきチンクル 恋のバルーントリップ
となります。
この作品の存在を踏まえると
ラブデリック系とは
 ロックなゲームであり、王道ではない
という事がすぐ分かると思います(苦笑)。

※追伸(2023年8月28日)
 残念ながら、
 スキップは2020年に解散、
 バンプールも2023年に解散と
 なったようです。
 しかし、ラブデリックを
 流れを汲むスタッフたちが
 「オニオンゲームス」を立ち上げ、
 『moon』の移植版を
 出すなどしています。

余りのぶっ飛びっぷりにユーザーを唖然とさせ、
同時に完成度の高さでユーザーを驚かせた
伝説の作品
『もぎたてチンクル ばら色ルッピーランド』
続編の『いろづきチンクル』も発売されました。



任天堂でのラブデリック系作品

『キャプテン★レインボー』

ではラブデリック系作品の
解説を済ませたところで、
『キャプテン★レインボー』についての
解説に移っていこうと思います。

子の日記の写真および参考資料は主に
こちらの海外の方のプレイ動画
を参考にしています。
気になった方は是非ご覧ください。





『キャプテン★レインボー』は、
『大乱闘スマッシュブラザーズX』の出た
2008年、その夏の8月28日に
出たラブデリック系の
アドベンチャー作品です。

このゲームの特徴は
任天堂のマイナーキャラたちが出演する
という事です。

任天堂の外注作品担当者であり、
この作品を担当した田邊賢輔さんによると、
自分が前々から田邊氏考えていた
マイナーキャラの集合する
 『裏スマブラ』みたいなゲーム
という案をスキップの
新作アドベンチャーゲーム案に
組み合わせて作りだしたんだそうです。

具体的には、登場キャラは
主人公のキャプテン★レインボー以外は
・ヒロインは『新・鬼ヶ島』の「ひかり
・それまでのスキップ作品に出た
 『ギフトピア』の警察ロボット・マッポに西健一の愛犬・タオ
 『ちびロボ!』シリーズの恒例キャラ・宇宙刑事ギッチョマン
・(一応はチョイチョイ出番があるけど)『マリオ』関連キャラのキャサリン
・(後にスマブラに参戦することとなる)『パンチアウト!!』のリトルマック
・『謎の村雨城』の鷹丸
・ゼルダシリーズの『夢をみる島』のみ出演の気まぐれトレーシー
・『ファミコンウォーズ』の兵士6人組
・(熱烈なファンはいるけど)『パネルでポン』の主人公の妖精リップ
・そのペットのパックンフラワーのパックンちゃん
・ファミコンの『ゴルフ』から名前そのまんまでおっさん
・『デビルワールド』のデビル

という
よくまぁこんな酷い(褒め言葉)な
 メンツ集めたな(汗)
とでも言うべき
出演キャラクターとなっています。

マイナーだけどある程度は知名度があるキャラの代表は
オカマのキャサリンです。
知らないと言うとこちらをモグリ扱い(笑)。
ゼルダシリーズからのマイナーキャラ代表は
『夢をみる島』の「気まぐれトレーシー」
ただし、名義表記が「トレイシー」に変更されています。

で、なんで子の面々と
主人公が共演するのかという事を
解説するため、
オープニング(プロローグ)の
解説をしようかと思います。

主人公の「キャプテン★レインボー」とは、
「マメルカ」という架空の国で
活躍するヒーローでした。
が、新たなヒーローや時代の流れで
人気が衰え、
落ち目のヒーローとなってしまい、
レインボーの正体である
青年ニック」はヒーローとして
返り咲くべく、
「どんな願いも叶う」という伝説が伝わる
ミミン島」という場所を目指して
旅に出ます。

かつては人気者だった主人公・キャプテン★レインボーも
劇中の時代は既に落ち目の状態
その返信前の姿である主人公・ニックくんは
どんな願いも叶うという「ミミン島」を目指します。
再びヒーローとして返り咲くために…
と、その旅先の海上で
溺れている(?)謎の生き物を発見。
「ヒーローとして放っておけない!」
として変身して海に飛び込みます

…が

溺れている?生き物を助けようをニックくんは海に飛び込みますが…
初っ端からこんなオチです(苦笑)
正義感の先走りは良くないですね。

初っ端からこんな流れとなります(大汗)。
正義感が先走ったものの、
水が弱点なので変身が溶けてしまった上、
ヒーローなのにカナヅチなので
逆に溺れてしまいました。

その後、溺れていると
見ていた謎の生き物は
ニックくんをとある島の浜辺に引き上げ、
謎の腕輪を渡して姿を隠します。

溺れて浜辺に打ち上げられても、
うわごとでヒーローへの思いを語るニックくん
謎の生き物はニックくんにふしぎな金色の腕輪を託し、姿を消します。
この謎の生き物(灰色の耳のミミン)の正体は
サブイベントを進めることで明らかとなります。

そして目を覚ましたニックくんは
その島にいた少女、
先述した『新・鬼ヶ島』の
 ひかりちゃんと出会い、
ここがどこなのかを知ります。

実はこの島こそが「ミミン島」であり、
島の住民たちはニック同様に
願いを叶えに来たものの、
願いを叶えられた者は
誰もいないという事でした。

そして島に着いたニックくんが出会う、『新・鬼ヶ島』のひかりちゃん。
この作品におけるヒロインにてパートナーとなります。

ところが、
先の謎の生き物から託された腕輪
ミミンの腕輪」や、
レインボーの来着を予言した
遺跡などの結果、
ニックくんは
この島で願いを
 叶えられる力を得ると共に、
 それができる唯一の存在
となってしまいます。

ニックくんは腕輪の力で「みんなの願いを叶えられる唯一の存在」に。
果たしてニックくんはどうするのだろうか?が物語となります。

ヒーローに返り咲くという
自分の願いを叶えるのか、
それとも腕輪を授かった者の使命
およびヒーローとして
他者の願いを叶えるのか、
ニックくんおよび
キャプテン★レインボーはどうするのか。
それを考えつつ、
ニックくんの島での生活が始まる…

…というのが
ゲームのオープニングとなります

先の溺れた話の雰囲気からも
分かるかと思いますが、
ゲームの雰囲気は
それまでラブデリック作品が霞むほど
シュールでブラックが極まるもの
となっており、具体的には

・先述のオープニング
・島に着いて初っ端の
 キャサリンのイベントで
 「大人のおもちゃ」が登場
・ナレーターの決めゼリフが
 「説明しよう!」と
 『タイムボカン』のパロディ
・激太りしたリトルマック
 死にかけて
 「リングまで生きたいらしい」
 という表記。
・女性関連で
 すぐ鼻血を噴出する鷹丸
・R指定ギリギリな
 セクシーネタをかましまくる
 トレーシー
・ヘタレなデビル
・絵に描いた
 萌えキャラと化したリップ
・人前で股間を
 ボリボリ掻くおっさん
・アホの極みのギッチョマン

…などとなっており、
はっきり言って
黒い任天堂の金字塔である
 『スーパーペーパーマリオ』に
 対抗できるレベル
と言える黒さです(汗)。

放送禁止用語をぶっ放す囚われのキャサリン。
そしてこの後にある理由で「大人のおもちゃ」も登場するという…
薬草の磨り潰し装置と称して「三角木馬」に載せられるニックくん(汗)。

ちなみに、
同作のマスコット的な
キャラクターにて、
舞台となるミミン島の精霊として
多数が登場する
ミミン」というのがあるのですが、
それもカワイイ役だけでなく、
身体を張っての芸やオチ
披露するなど、
シュールな役回りです(汗)。

拠点となるお寺のつづらを開けると、
何故かみっちりとミミンが詰まっている事が(汗)。
ナレーターは「出オチ要員」と認定。

プレイヤーによっては、
ゲームのシュール過ぎる雰囲気に
1分も正気が持たない
と思います(滝汗)。

ですが、
ブラックなネタやシュールネタが
好きなユーザーには
爆笑できるネタが豊富な作品
となっていると言えますね。
筆者はこの
「作品で爆笑できる」方の人間でした。

ゲーム内容は、
登場人物の悩みや願いを聞いて、
ヒーローとして
それを解決していくという、
いわゆる「おつかいゲーム」が基本で、
そしてゲームテンポは
意図して超ダラダラとなっています。
具体的にはそのお遣いに
失敗イベントに失敗すると、
ゲーム内で丸1日経つまで
再度受けることが出来ません。

ラブデリック系の
作品の流れのように、
そそくさとゲームを
クリアしていくのではなく、
ゲームの独特な雰囲気
そのものを楽しんでいく
事に趣を置いた作品だと
言えますね。



とりあえずマックくんのイベントの解説

当時存在し、
ゲーム機本体からの
動画紹介機能の前身となった
『Wii ニンテンドーチャンネル』で
コント的に見る事が出来た
各キャラ紹介映像を大体に、
どんなノリのイベントがあるのか
1つ紹介します。

軽く述べましたが、
実はこの作品には
この後の
『大乱闘スマッシュブラザーズ』にて
地上戦の鬼として登場するボクサー、
リトルマックくんが出演しています。

が、そのマックくんの姿はというと…



ご覧の有様です(汗)。
肉団子と化しています。
WiiU版『スマブラ』の
フィギュア名鑑出演もあったので、
それで知られている方も
いるかもしれませんね。


でその続編動画。
リトルマックくんの
イベントについてを
スマブラではアシスト出演している
『謎の村雨城』の鷹丸くんが
紹介てくれます。




で、鷹丸君が言うまでも無く、
マックくんは
ダイエットに励むこととなる
のですが…









ご覧のような
展開となります(苦笑)。

このダイエットを
過剰にし過ぎて痩せ過ぎと
なるのは
かなり意図してやらないと
見れないものなのですが、
(とんでもない量ミニゲームを
 こなさなくてはならない)
この際は
お願いです… 
 リングまで生かせてください
「『行きたい』じゃないんかい!(汗)」
とツッコみどころ満載の
事を言ったりと、
ブラックユーモア爆発の
展開となります。

ちなみに、
この地獄ダイエットの際には
歌が流れるのですが
そのテーマソングの名前は
あさっての情
…あからさまに
『あしたのジョー』の
パロディですね。

この「あさっての情」ですが、
WiiU版『スマブラ』の
リトルマックステージで
使われているので、
それで少しご存知の方も
いるでしょうが、
スマブラ版は
1番と3番後半しか
 使われていない
 ショートバージョン
であり、実際はもっと長く、
しょうもない
ブラックな歌詞が
延々を続きます(汗)。
燃えろ!スポ根性!
 燃える!体脂肪!

※追伸(2023年8月25日)
 その後のSwitch版『スマブラ』でも
 「あさっての情」は登場しましたが、
 ファイター出演ゲームの無い
 ゲームが題材のステージでの
 汎用音楽の一つの扱いとなり、
 『パンチアウト』ステージでは
 使えないという事態に。


なお、ダイエットが
真っ当に成功した後は
今度はファミコン版
『パンチアウト!!』風の
ミニゲーム(模擬戦)が
出来るようになり、
これもブラックな方面で
かなり遊んでいます。



テーマは「ヒーローの意味」そして「愛」

そんな
『キャプテン★レインボー』
ですが、
作品中でぶれることのない
テーマがあります。

それは
ヒーローの意味

そして『moon』と同様に
愛、アガペー(Agape:無償の慈愛)
ですね。

また、後述のように途中からは
ラブデリック系作品
『L.O.L. 〜LACK OF LOVE〜』
のテーマだった
環境破壊
も盛り込まれてきます。


現在は見られなくなっていますが、
発売前の公式の紹介映像では
とあるシーン
(実は真エンディングの
 導入シーンだったりする)
とともに
本当のヒーロならきっと…!
とナレーションが
語り掛ける場面がありました。
ある意味で
この言葉がこの作品を
全て集約したものとなっています。

「ヒーローとは
 最初からあるものではなく、
 結果として付けられる
 肩書きのようなもの」
というある意味で当然、
しかしよく考えないと
見つからないことが
作品のテーマと
なっているといえるでしょう。

前述のように
「おつかいゲーム」
となっているこの作品ですが、
それも含めて
愛を持って人々と交流していく」、
結果として
ヒーローとしての道を
 歩み続けていく
事を目指していくという
流れになっています。


個人的に印象深いのが、
中盤以降に可能となると
あるイベントシーン。
劇中のあるイベントで、
ニックくんは「ある事」の為に
ひかりちゃんを
泣かせてしまうのですが、
その和解の過程が
「細やかな幸せ」というべきか、
中々に微笑ましいものと
なっています。
このように、ひかりちゃんとの
身近な幸せ
そして「私のヒーロー/ヒロイン
の関係を築いていくことが
作品の流れの一つになっています。

ある必須イベントの際、
ニックくんはひかりちゃんを泣かせてしまいます。
ですが、その後の浜辺での二人。
このイベントはなかなかグッとくるものがあります。

これを始め、
各々の住民が
自らの目標達成へと
向かうのを手伝いつつ、
「ニック自身もヒーローとして
 敬われるような人間へと
 少しずつ向かっていく」
のがこの作品の
大まかな流れですね。

その中には、
前述のひかりちゃんを
泣かせてしまうこととなる
エピソードを始め、
(ブラック含めて)笑いあり、
けど「いい話」もありな
展開がシナリオが展開され、
ギャグ一辺倒ではない
物語がブレることのないテーマと
共に進んでいきます。

また、
サブイベントをこなすと
聞ける自然の精霊
(土地神かもしれない)から
ミミン島の事情や
過去についてを
聞く事が出来ます。

その話から、
かつて願いを叶える秘密を
人間に教えたミミンが1匹いる事、
そのミミンが
人間でも願いを叶えられるように
生み出したのが
「ミミンの腕輪」であること、
しかし人間は願いを
私利私欲で叶えていった事、
願いの力の元を持つミミンたちを
その力欲しさで虐殺していった事、
それと共に謎の存在
「シャドー(後述)」が
生まれ始めた事、
そしてその事や
後述の「副作用」によって
腕輪を生み出したミミンは
罪を浄化するまで死ねなくなる呪い
を掛けられたこと、
そのミミンこそが
ニックくんを島に導いた
あの灰色耳のミミンらしい事実など、


暗く重い背景が
明らかとなっていき、
新たに腕輪を授かり者、
つまりニックくんは
漠然とした表現をされながらも
罪を正す使命」を
負っている事が分かってきます。

サブイベントをこなすことで明らかとなっていく、重い背景。
ニックくんは意図せずとも「とある使命」を託された存在と分かってきます。

そして、
ブラックでシュールだった
物語や世界観は、
中盤から後半にかけて
大きな転機を向かる事となり、
終盤では
思いがけないこととなります…



次第に狂っていく島

重くシリアスへ変わっていく物語

そして「本当のヒーローならきっと…!」

ゲームを進めると
否応なしに気付いてくること。

それは
人々の願いを叶えるたびに
 島が狂っていく
ことです。

ニックが友好関係を築いた相手は、
島の「スター」を使うことで
本当の意味で願いを
叶えていくことができます。

ですが、
願いを叶えるたびに、
島に入る謎の怪物たち
シャドー」が湧いてきたり
島を飲み込むシーンが挿入され、
更には
徐々に島が枯れていく」事に
プレイヤーは気付き始めます。
最初は「木が枯れ始めたかな…?」
程度の認知ですが、
徐々に、ですか確実に
島の植物が枯れ始めていき、
そして島の精霊である
ミミンたちが次々に倒れていくなど、
目に見えて状況は悪化していきます。

最初は「草木の色がおかしいかな…?」程度だったのが、
途中から目に見えて島が枯れてきます。
そして島の精霊であるミミンたちが次々と衰弱。
不穏な空気が漂い始めます。
そして島を蝕んでいく大量の「シャドー」
そしてそれが限界に達したとき、事件が起きます…

そして終盤、
遂に事件が起きます。
大地震と共に
ミミン島が崩れ始めるのです



大地震と共に崩れていくミミン島。
シュールだった世界観が一変します。
また『マザー3』のエンディングを思う人もいたようです。

結論から言いますと、
実は願いを変える
「スターの力」とは、
島の精霊たるミミンが作り出す
大地に恵みを還元する力」であり、
それ以外の目的で
スターの力を使うと
大地を枯らして蝕んでいくのです。

そして、
それが遂に負荷の限界を
超えてしまい、
ミミン島そのものが
崩壊を始めてしまうのです。

大地が枯れた事で
ミミンも死に絶えてしまい、
ひかりはスターの残された力で
島から脱出することを提案します。

しかし、
残された住民はニック含めて4人
それに対してスターの力は3人分
絶望的な状況の中、
このゲームにおける
ニックの最後の
「ヒーローとしての活動」
が始まります。

ちなみに、
この最終イベントの際に
ひかりは
自分の願いは何だったのか」を
明かしてくれるのですが、
これは実は
ニックとの親密度を
 どれくらい深めたかで、
 明かしてくれる内容が分岐する
ようになっています。

普通に進めていると
ぼかしてしか
自身の願いを
教えてくれないのですが、
ニックとの親密度が
最高になるイベントを
こなしていると
「叶えたかった本当の願い」を
教えてくれるように
なっているのです。
その内容はなかなかに微笑ましく、
そしてここまで進めた
プレイヤーにはグッとくるものです。


島の崩壊、大地の侵蝕と共に、その精霊たるミミンたちも
死に絶えてします…  
願いを叶える「スターの力」の負の要素を知るひかりちゃん。
事態は深刻な状況に陥っていました。
しかし、完全に崩壊する前に島から皆を逃がすには
スターの力を使うしかありません。
遺されたスターの力は3人分。
対して残された島民は4人。
絶望的な中ですが、皆を救うべく、
ニックの最後の作戦が始まります。
そして最終局面、
皆を島から逃がして、
ニックとひかりだけになった島での
最後の願い
この際のプレイヤーの判断によって
バッドエンドか、
それとも真エンドかに
分かれるようになっています。

ここでは
ここまでレインボーを
 遊んでいたプレイヤーなら
 確実に引っ掛かってしまう
 とある罠の台詞
が用意されており、
じつは筆者も引っ掛かって
バッドエンドを味わっています。

ですが、
それだけに
真エンディングを見た際は
「これはあのシュール極まるゲームだった
 レインボーのエンディングなんだよな…?」

と思わざるを得ない
感涙ものでした。

まさに
「本当のヒーローなきっと…?」
に恥じない
「真の意味でのヒーローとは何か」
と示すものでしたね。

「ミミンの腕輪を授かりし者」が
全てを正しい目的で力を使ったとき、
その勇者は何を起こし、何が起こるのか。
本当のヒーローならきっと…!
重大なネタバレ含むゆえに、
エンディングは敢えて
添付動画という形にします。

真エンディングの展開は
サブイベントを
完全こなしていないと
理由が分かりづらい
箇所があるのですが、
それはご了承ください。

そして、
詳細が気になるという方が
いたり、
筆者自身がエンディングに
ついて書きたくなった場合は
後日にエンディング紹介の
日記を執筆すると思います。


バッドエンディング




真エンディング




皆さんも「自分にとっての隠れ名作」を

忘れないでください

長くなりましたが、
『キャプテン★レインボー』の
紹介は以上です。

筆者にとってのこの作品のように、
皆さんにも
大きく認知されている
 わけではなくとも、
 自分にとっては
 掛け替えのない最高の名作
がゲームに限らずあるかと
思いますが、
情報の高速化に伴って
作品の風化が早くなっている
今の時代こそ、
このような
自分にとっての名作
を忘れないように、
そして場合によっては
それを伝えるように
してみてください。

そのような事を
絶やすのは
非常に勿体ないことですし、
それを良い形で
後世後輩に伝えていったことで
後進への糧としたり、
上手くいけば
それを伝えて心に響いて、
影響を与えられる人が
出るかもしれません。
それが出来れば
先人として誇れることに
なるかと思います。


ではでは、
今回の日記は以上です。
長文失礼いたしました~

※追伸(2023年8月28日)
後にニックくんおよび
キャプテン★レインボーは
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』
(スマブラfor)
では収集要素の「フィギュア」として、
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』
(スマブラSP)の収集要素
「スピリッツ」の一つとして
出演を果たせました。
少しは認知度が広まったかも
しれませんね。

今回の日記は以上です。
皆さんも「自分にとっての名作」忘れないでください。